【富田林市】昔の金剛大橋欄干が、美具久留御魂神社に!本当にあるのかを確かめに、行ってきました
富田林駅から楠公道路と呼ばれるバス道を通り、西板持や北大伴方面に向かう途中、石川に架かっている金剛大橋を渡ります。
ここは寺内町に近い場所ということもあり、そうとう古くから橋が架かっていたようです。もちろん今の橋は架け替えられたもの。ところが先日意外なところから、昔の金剛大橋の欄干が、別の場所に残っているという情報を得ました。
きっかけはこちら。8月27日に3年ぶりに行われた寺内町燈路を見学したときのこと。
ちょうど野外で、今昔スライド上映会が行われていました。これは昔の寺内町の写真をスライドで解説(弁士)付きで上映したもので、今とは大きく違う昔の寺内町やその周辺の写真を見ることができました。
このなかで、昔の金剛大橋の紹介もあったのですが、その際に「昔の金剛大橋の欄干は、美具久留御魂神社(みぐくるみたまじんじゃ)に保管されていて、それは今もあると思います」との説明がありました。これを聞いて非常に気になりました。
現在の金剛大橋はこちらです。茶色い欄干が見えていますが、欄干というよりモニュメントのようになっていますね。この場所に、かつて木造の欄干があり、それが現存するというのです。
こちらは1900年ごろの古地図です。富田林町は今の寺内町のあたりですが、周辺が田畑になっているのと比べて、明らかに町として発展しているがわかります。
その右下に石川に架かる橋が現在の金剛大橋ですが、当時は上石川橋と表記されていますね。少なくとも100年以上前からこの場所に橋が架けられていたことは間違いありません。
というわけで、美具久留御魂神社に行ってみました。
この日境内に入ると、次のような表示板を発見。平成30年9月4日にに台風が接近したときに、大木が折れてしまったそうですが、小さなお社の隙間に落下し、被害を最小限に防げたそうです。
これは「神様の御力」ということで、その日から厄難(除)おき変え神事が行われていたようです。つい最近の話ですが、ここはパワースポットなので、そういうことがあるんですね。
ということで境内に入りました。今回、金剛大橋の欄干を探すわけですが、果たしてどこにあるのか?もしかしたら山を登らないといけないかもしれないと、その覚悟で来ました。
ところが、山どころか境内に入るなり、すぐに木製の欄干を発見しました!
こちらです。金剛大橋の欄干と思われる木の欄干が、美具久留御魂神社境内で保管されていました。
ただ、どこにもこの欄干についての説明がありません。そのため確約できないのが残念なところですが、寺内町のイベントでの解説があったくらいですから、限りなく可能性は高いでしょう。
万一これは金剛大橋のものではなかったとしても、欄干の大きさを見る限り、かつて石川にかけられていた橋の欄干であることは間違いないでしょう。眺めながら歴史的な遺産として非常に貴重なものだと思いました。
美具久留御魂神社は「水泳御魂(みくくるみたま)」という水を司る神社で、山からの水を土地に配分する神様と伝わっています。
上水分と称された千早赤阪村の建水分神社と並んで、中水分と呼ばれていて、水に関する神社となります。そのため水が流れる川の欄干がこの場所にあっても、まったく違和感はありません。
ということで、無事に木製の欄干を発見することができました。
ちょうどこの日は天候が不安定で、大粒の雨が降り出したかと思うと止むといった具合。ところが、私は傘を忘れるという失態を犯しました。
分厚い雲が来ていたので慌てて喜志駅に戻りましたが、喜志駅に着いたとたんに豪雨となり、ほとんど濡れずに家に帰ることが出来ました。
まさかとは思いますが、雨に濡れずに駅まで行けたのは、美具久留御魂神社の神様の御利益だったのかもしれません。
美具久留御魂神社(外部リンク)
住所:大阪府富田林市宮町3丁目2053
電話番号:0721-23-3007
問い合わせ時間:9:00~16:00
アクセス:近鉄喜志駅から徒歩13分
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