【草津市】不適切にもほどがある!?「おいしい珈琲が飲めるお店」という名のお店
「おいしい珈琲が飲めるお店」という名のお店
スマホでMAPを眺めていたら「おいしい珈琲が飲めるお店」という名の店を発見!
なんだ?この強気なネーミングの店は!?不適切にもほどがある!!
というわけで、早速、確認してきました。
MAPが示していた場所は、草津市岡本町の住宅街。
その一角にシルバーとベージュのツートンカラーの素敵なトレーラーが停められていました。
「おいしい珈琲が飲めるお店 Só Aqui (ソーアキ)」です。
トレーラーの前には「うますぎ注意!」と書かれたコーヒーカップを持つ飛び出し坊やがお出迎えしてくれます。
メニューを見ると、「幸せの珈琲」や「癒し珈琲」といったネーミングのコーヒーがたくさん並んでいます。
店主の瀬尾さんに話をお聞きしました。
「もともとは、おいしいコーヒーが飲みたいという想いから、商売とか考えずに、生豆を取り寄せ、焙煎したのが始まりです。
取り寄せた生豆を、選別し焙煎してみると、買ってきた豆よりも安くて美味しかったのです。」
やがて自分たちのためだけではなく、焙煎した珈琲豆の販売を行うようになり、もっと気軽に飲んでもらえるようにと自宅前にトレーラーを設置して営業を開始されたそうです。
その後、だんだんとメニューが増えていったそうなのですが、一番のおすすめは、「幸せの珈琲」
世界中に幸せが広がっていくようにと名付けたそうです。
実際に、一杯飲んでみると、本当に雑味がなく、クリアな味わい。
「おいしい・・」思わず呟いていました。
モカですが酸味が少なくスッキリとしています。
お店のネーミングは全く不適切ではありませんでした。
おいしさの秘密
「Só Aqui」の珈琲のおいしさの秘密は、究極と言ってもいいハンドピックにあります。
ハンドピックとは、仕入れた珈琲豆から、欠けていたり、割れていたりするものを取り除いていく作業なのですが、「Só Aqui」では、取り除くだけでなく、形や艶などの独自の基準で5種類に分けていくのです。
同じような豆を揃えることで、焙煎時の火の入り具合が均一になり、雑味がなくなるのです。
ハンドピックは、その名のとおり、まさに手作業です。1時間作業しても200g~250gしかできないそうです。
その中で、特に厳選した豆(全体の5~6%)を使うのが「幸せの珈琲」。100g集めるためには、平均12,000粒以上をチェックします。
「少ない豆ほど雑味がなくなって澄み切り、珈琲の持つ本来の味わいを感じられます。そして、それを少量ずつ自家焙煎しています。珈琲豆は、焙煎した瞬間から劣化していくので、100g単位で直前にしか焙煎しないようにしているのです。」
究極のハンドピックと少量ずつの焙煎。おそろしく手間と時間がかけられています。
それでもと瀬尾さんは言います。
「おいしいものを知ってしまうと手間だからといってやめることができないのです。」
メニューも豊富
「Só Aqui」には、他にもオリジナルなメニューが豊富にあります。その一部を紹介します。
・ディップド珈琲
珈琲豆を洋酒に浸けこんでから焙煎した珈琲で、ノンアルコールですが、洋酒の香りがしみ込んで独特の味わいです。
・古代米茶
古代米と呼ばれる黒いお米を焙煎したもの。ルビー色の鮮やかなお米のお茶です。
これらの洋酒や古代米は、ほぼ滋賀県産のものが使われています。
他にも京都の最高級茶葉を使用した極み抹茶ラテやホットドッグ、デザートまで。
メニューのラインナップを増やしたいというより、イベントなどのたびに、いろいろと試してみたら、おいしいものができ、また飲みたい!との声をもらってレギュラーメニューになっていくことが多いのだそう。
これらの噂を聞きつけ滋賀県内だけでなく岐阜や愛知など近県から訪れてくる人も多いそうです。
ぜひ一度、本当においしい珈琲を味わいに訪ねてみてください。