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保育園での写真うちの子だけ少ない「ありえる理由7つ」を現役保育士が解説「一人遊びが好き」

オオタ先生現役保育士 幼保英検1級

現役の保育士(幼保英検1級)です。

保育園内で撮影した写真の販売があるので見てみたら「うちの子だけ写真がない・少ない」という状況に遭遇した方がいるかもしれません。

今回は、これらの写真を実際に撮影している現役の保育士が「写真にうちの子が写っていない理由」を紹介します。

保育園で撮影する写真の種類

保育園内で撮影する写真の種類には撮影する人で分けて、大きく2種類があります。

プロのカメラマンが撮影する写真

発表会や卒園式など行事のときを中心に、プロのカメラマンを呼んで写真撮影をしてもらう保育園も多いです。

カメラマンが来園したら行事の流れやスケジュール、例えば卒園児など多めに撮影して欲しいクラスの情報を伝えます。

行事の間は、カメラマンが自由に会場を行き来して撮影してもらいます。

保育園の先生が撮影する写真

日頃の保育中の写真などは、保育士が保育をしながら撮影したものが保護者に提供されています。

保育士の本来の職務は保育なので、写真撮影は付帯サービスで行っているといったところでしょうか。

安全のためにも保育中は園児から片時も目を離したくないところなので、急いで撮影しているというのが正直なところでしょう。

「あ、今月さっちゃんの写真が少ない気がする」

「さっちゃーん(写真を撮りに駆けつける)」

「あ、たっくん、お砂場のお砂は投げないよー」

「さっちゃーん(パシャ、パシャ・・シャッター音)」

「ゆうくん、あ、転びそう(タタタタタ・・駆けつける)」

「さっちゃーん、もう一回(パシャ、パシャ・・シャッター音)」

このようにドタバタと撮影しているのが本当のところです。

ちなみに、写真撮影のサービスを提供したからといって保育士個人には何のインセンティブもありません。
写真が売れても何ももらえません。

保育園の写真にうちの子が写っていない理由

保育園での写真に特定の子だけが写っていなかった場合、考えられる理由としては次の通りです。

カメラマンが追えなかった

複数人が一斉にスタートを切る徒競走、舞台上で十数人が一斉に踊る発表会など、いくらプロのカメラマンとは言え、全員を撮りきるのは難しいこともあるでしょう。

このため、予防線として、リハーサルなど衣装を着用する機会に保育士が写真を撮っておいて、「うちの子だけ発表会の写真が1枚もない」というクレームを避けることがあります。

一人遊びが好き

保育士が撮影する普段の保育の写真において「うちの子だけ写真がない」という場合、一人遊びが多いという理由も考えられます。

上記のとおり、保育士は保育しながら急いで写真を撮っていることもあり、大勢が一緒に遊んでいるところでまとめて複数人分を撮るほうが効率が良いのは事実です。

結果、一人で離れて遊んでいる子の場合、保育として十分な関わりは持ちつつも、写真撮影にいく頻度は下がることもあるでしょう。

休みが多い

保育士が写真を撮影するタイミングは、是非保護者にも見てもらいたい活動があったときや保育に余裕があるときなどです。

休みの日が多い子は、比例して写真を撮る枚数が減ってしまいます。

撮影したが削除した

保育園の写真販売は1か月に1回のペースで行われることが多いですが、保育園では販売日が近づくと、1か月間で撮影した写真を全数チェックするという作業が発生します。

着衣が乱れている写真などは、たとえ素敵な笑顔で写っていたとしても写真販売には回しません。
また、泣いている写真や表情が硬い写真も積極的には公開しません。

販売する写真は他の子の保護者も閲覧していますからね。

筆者の場合は、撮影した写真の半数は販売しないほうが良いと判断して削除しているでしょうか。

写真嫌いで笑顔が少ない

保育中は笑顔を向けるのに、カメラを向けると表情が硬くなってしまう子がいます。

プロのカメラマンは上手に良い表情を引き出すのでしょうが、保育士は写真のプロではないのでそうもいきません。

保護者の方が見ても嬉しくないだろうなと思う写真は、写真販売直前の全数チェックで外すため、カメラ嫌いな子は写真が少なくなる傾向があります。

カメラ嫌いの他、コスプレ嫌いな子の場合、ハロウィンで仮装した写真や変身ごっこ遊びの写真がなかったりします。
保育士としては、保護者に見せる写真のために嫌がる子に仮装させたくないですからね。

カメラに寄って来るタイプの子の写真が増えてしまう

特定の子の写真が少ないというよりも、特定の子だけ写真が多くなりがちというのは正直なところ良くあります。

写真撮影が大好きでカメラが出てくると「撮るよー」とも言っていないのに、近づいてきて決めポーズ。
このような子の場合は、求めに応じてシャッターを押してしまいます。

自らニコニコ顔でカメラの前に立っているため、写真写りも良いのでそのまま写真販売に回すことが多いです。

過去に写真のことで意見した

写真については気になる保護者の方も多く、いろいろな意見をいただいたことがありました。
例えば次のような意見です。

  • クラスのお便りなどには写真を載せないで欲しい
  • うちの子が参加していない行事の写真を展示するとは何事か

保育園内で撮影する写真のことで過去に何らかの意見があった家庭の場合、写真を撮ってもまた何か言われてしまうかもしれないと、写真撮影自体を躊躇してしまうことがあります。

このため写真販売に「うちの子だけ写真がない」という状況になりがちです。

まとめ

現役の保育士の立場から、「保育園での写真にうちの子が写っていない理由」を紹介してきました。

誤解して欲しくないのは、プロのカメラマンも保育士もどの子も平等に撮影しようとしているし、子どもがよっぽどのカメラ嫌いではない限り、どの子にも平等にカメラを向けていることです。

また、写真で見られる姿は保育園生活のごくごく一部でしかないため、写真だけですべてを判断せず、気軽に保育士に子供の様子を聞いてみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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現役保育士 幼保英検1級

共働きの現役保育士です。「うちの子保育園で何してる?」をテーマに保育園のリアルを伝えます。 幼保英語検定1級・TOEIC 875・ヤマハ指導グレード5級 自身も保育園児の母であった経験から、保護者の立場に立った情報提供を心がけています。 保育園・幼稚園生活が少しでも楽しいものになりますように。

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