【伊勢市】オーナー自ら“発掘“した地元ゆかりの作家の作品を展示。お気に入りの逸品を見つけませんか。
月夜見宮や厚生小、須原大社の近くにある洋服・生活雑貨の店「Capriccio(カプリッチオ)」。広い店内のあちこちに、伊勢市在住・出身の作家による作品が数多く展示販売されています。ワインボトルや角皿、弁当箱、盆、アクセサリー、カップ&ソーサ―…。作家の感性と技が光る作品を紹介します。
オーナーの東寿賀子さんは、ベビー服や子ども服、おもちゃなどを手掛ける「赤ちゃんセンターアズマ」を約50年間切り盛りした後、時代のニーズに合わせて5年ほど前、今の店にリニューアル。いろいろな人との出会いを通じて「伝統工芸を作る人が多いのに、発表の場がない。皆さんに見ていただく場所を提供したい」と、伊勢にゆかりのある作家の工房へ出向いて交渉を重ね、徐々に展示スペースを広げました。
「木の工房はしもと」は大阪府在住の木工作家・橋本克身さん。角皿や弁当箱、ワインスタンド、箸入れなど多種多様。イヤリングやペンダント、指輪なども並びます。「自分へのご褒美にと買う人が多いです」と東さん。
おしゃれなワインスタンド。「ありがとう」の気持ちを込めて、6月16日「父の日」のプレゼントに良さそうです。
木漆工芸作家の野嶋峰男さんは伊勢市植山町在住。県展や東海伝統工芸展などで受賞を重ねた経歴の持ち主です。木の美しさを引き立たせる「拭き漆」の技法で仕上げた皿や盆など15点を展示。一つ一つ表情が異なり、手作りの温かみを感じます。
伊勢市の「ウッドジュエリー工房みやま」は貴重な「御山杉(みやますぎ)」を加工したイヤリングやベンダントトップなどを制作。伊勢神宮は1959年、伊勢湾台風で倒木した神域内の樹齢300年以上の大木「御山杉」を処分のために市場へ。「御山杉」は木目が細かく、樹脂が多いのが特徴。年月の長さと神秘性を感じます。
伊勢市の前田和子さんは繊細で淡い色合いが特徴の陶芸家。店内には花をモチーフにしたカップ&ソーサ―や小鉢、花入れなどが並びます。
今春から画家・西岡民雄さん=茨城県在住=の絵画が仲間入りしました。西岡さんは展覧会や指導経験多数で、50年以上にわたり、母子像や子どもの四季、カマキリなど身近なものを通して自己を表現します。「N・散歩」と題した油彩画は、独特のタッチとインパクトに圧倒されます。
作家の魂を感じる作品の数々を紹介しました。大切な人へのプレゼントや自分へのご褒美に、お気に入りの逸品を見つけてみませんか。
- 洋服・生活雑貨 Capriccio
- 住所:伊勢市一之木1-2-3 アズマビル1F
- 営業時間:10:00~16:00
- 定休日:土日祝日
- 電話番号:0596-22-1112
- 駐車場:なし
- アクセス: JR伊勢市駅から徒歩約8分
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