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【伊勢市】「昔ながらの味や」。山高近くに移転オープンして15年。「たい焼 小ぎし」は〝養殖たい焼き“

haruharu地域情報発信ライター(伊勢市、鳥羽市、度会郡)

 庶民のおやつとして親しまれる「たい焼き」。あんこがたっぷり詰まった焼き立てを、「熱っ!」と言いながら、味わうのが醍醐味ですね。しかし、市内でたい焼き店はとんと見かけなくなりました。そんな中、宇治山田高や早修小近くに店を構え、幅広い年代が来店する「たい焼 小ぎし」を紹介します。

「個人の店は市内で多分、うちだけ」

 「宇治山田駅近くの日吉屋も閉店したし。個人が営む店は市内で多分、うちだけ」と話すのは店主の小岸勉さん(64)。和食調理師としてホテルやレストランなどで勤務する傍ら、20年ほど前に「たい焼きをやってみよう」と試行錯誤して宮町に最初の店をオープン。現地に移転して15年です。

 たい焼きは1枚160円。生地の小麦粉は県産あやひかりを使用します。「ついつい、あんこをようけ入れてしまうんさ」と笑うのは妻の幸江さん(57)。薄い生地はモチモチ食感で、粒あんが頭の先から尻尾までたっぷり!甘さ控えめで、ぺろりといただけます。クリームもあります。

 「たい焼き、5枚包んで」と注文した来店者に話を聞きました。「よく、来られるのですか」「まあな。ここのは昔ながらの味がするでな。『天然』はもうないでな」と言って店を後に。「天然?」「そう、一枚ずつ焼くのは『天然』。西岡たいやきは『天然』やった。うちは一気に複数枚焼くで、『養殖』っていうんやよ」。たい焼きに『天然』と『養殖』があるなんて、知らなかった。

 ほかに金・土・日午後限定「〇〇焼」は6個入り350円、9個入り500円(予約が必要)。かき氷220円~、ソフトクリーム270円なども。昔ながらのたい焼きを味わってみませんか。

  • 「たい焼 小ぎし」
  • 住所:伊勢市浦口3-8-3
  • 営業時間:10:30~18:00
  • 定休日:不定休
  • 連絡先:0596-27-1596
  • アクセス:JR伊勢市駅から車で6分
  • その他:日替わり弁当は680円~。当日8:30までに予約を。曜日など詳細は直接、問い合わせを。

地域情報発信ライター(伊勢市、鳥羽市、度会郡)

生まれも育ちも伊勢市。グルメ情報や個性的な店、イベント、新スポットなどの魅力を発信します。2024年9月地域クリエーターМVA受賞。担当地域は伊勢市、鳥羽市、度会郡。

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