【長崎市】アジサイ見ごろ!寺町・興福寺『第37回紫陽花季』6/9(日)まで開催中。本堂にて写真展も
寺町通りにある東明山 興福寺で、『第37回 紫陽花季~雨にけむる花たち~』が始まりました。地植えアジサイと、約1000鉢のヤマアジサイが見ごろを迎えています。
山門をくぐると、100種類以上のアジサイの鉢が参道にずらりと並び、出迎えてくれます。
『紫陽花季』の始まりは、先代のご住職のころ。今でこそ、街中でも鑑賞できる場所が増えましたが、当時は、アジサイを愛でる所が少なかったそうです。
長崎市の花でもあるアジサイ。「せっかく市の花なのだから、もっと鑑賞できるように」と始められたのがきっかけです。
一般的に、西洋アジサイがよく見られますが、興福寺では、ヤマアジサイを楽しめます。これだけたくさんの種類のヤマアジサイを鑑賞できるのは珍しいのではないでしょうか。
シーボルトがアジサイを気に入り、長崎からオランダに持ち帰ったという話は、長崎市民のみなさんは、よくご存じですよね。その後、品種改良し、西洋アジサイに変化して世界に広まっていきました。その原種となったものが、ヤマアジサイだそうです。なんだか、勝手に私まで誇らしい気持ちに…!
華やかな西洋アジサイもよいですが、ヤマアジサイは、楚々としたたたずまいが魅力的です。小ぶりでかわいらしい花に、思わず「これもアジサイなの!」と驚くものも。
こちらは「紅(くれない)」という種類。白色から薄いピンク色へ、そして最後には濃い赤色に変化します。
とても色鮮やかです。花びらが、太陽の光にあたることで、色が変化すると言われています。
このようなアジサイの変化を楽しんでもらおうと、紫陽花パスポート(500円)も販売されています。6/30(日)まで何度でも入山可能です。
また、紫陽花御朱印や紫陽花守鈴(800円)などは、会期中にしか手に入らない限定もの。ぜひチェックしてみてください。
境内のアジサイをじっくり鑑賞した後は、ぜひ、本堂の「第4回向井万里子写真展」へ。諫早市在住の向井さんが、「紫陽花季」で撮影したアジサイの写真が展示されています。
普段は厳かな本堂が、やわらかい雰囲気に包まれています。向井さんは、2016年から毎年『紫陽花季』を訪れ、毎日アジサイを撮り続けているそうです。
先ほどまで、眺めてきたアジサイが、全く別の表情を見せてくれます。雨の音が聞こえてきそうな、美しくみずみずしい写真に癒されました。
帰りにもう一度、写真とアジサイ見比べたくなるはずです!
みなさんも、朝夕、日ごとに変化するアジサイを愛でてみませんか?雨の日のおでかけにもおすすめです。