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新球団・宮崎サンシャインズ参入の九州アジアリーグ、ソフトバンク戦が来季大幅増へ。開幕は「3・18」

田尻耕太郎スポーツライター
今年は火の国との練習試合(非公式戦)に三軍調整中だったソフトバンク主砲柳田も出場

 プロ野球独立リーグ「ヤマエグループ九州アジアリーグ」(今季までヤマエ久野九州アジアリーグ)は7日、熊本市内のホテルで新体制発表会見を行った。

球団数「3」から「4」へ拡大

 リーグはコミッショナー的存在である代表理事が、10月より2代目の徳丸哲史氏に交代。そして、リーグ発足3年目となる来季は、新球団・宮崎サンシャインズが参入して4球団制へと拡充される。

 会見では2023年シーズンの一部概要が明らかとなり、リーグ開幕日が3月18日(土)に決まったことが発表された。

 開幕対戦カードは火の国サラマンダーズ対大分B-リングス(熊本市・リブワーク藤崎台球場・開始時間未定)、宮崎サンシャインズ対北九州下関フェニックス(都城運動公園野球場・開始時間未定)の2試合が行われる。

ソフトバンク戦は各球団10試合で調整中

 また、リーグ4球団制に伴って各球団22回戦制(ホーム・ビジター11試合ずつ)となり、福岡ソフトバンクホークスの三軍ないしは四軍との交流試合も今季同様に公式戦として扱われる予定。今季のソフトバンク戦は各球団6試合(ホーム・ビジター3試合ずつ)の全18試合で実施されたが、来季は各球団10試合ずつの全40試合程度へ倍増以上となるよう現在調整が行われている。リーグ公式戦としては1球団あたり76~80試合程度が見込まれている。

左から大分 B –リングス・森代表、火の国サラマンダーズ代表兼リーグCMO・神田代表、リーグ・徳丸代表理事、福岡北九州フェニックス(来季よりチーム名改称)・竹森代表、宮崎サンシャインズ・堀之内代表
左から大分 B –リングス・森代表、火の国サラマンダーズ代表兼リーグCMO・神田代表、リーグ・徳丸代表理事、福岡北九州フェニックス(来季よりチーム名改称)・竹森代表、宮崎サンシャインズ・堀之内代表

 さらに会見ではリーグロゴが刷新されることも発表され、新体制移行に伴ってリーグとしての経営基盤やブランディングの強化などの方針が強調された。

新球団・宮崎の意気込み

 会見に出席した宮崎サンシャインズの堀之内秀一郎代表は「宮崎は多くのプロ野球チームのキャンプ地でありポテンシャルの高い地域である一方で、自前のプロチームがないジレンマがありました。地域の活力、また子供たちの成長の糧になるような球団となりたい。まだまだ見切り発車の部分もあるが、時期尚早と言っていたら事が進まない」と意欲を見せた。

 この日はチームの初代監督を務める金丸将也監督も登壇。「指導者歴などは全くないが、チームと一緒に私も成長したい。選手がNPBに行けるように、そして地域の子供たちの手本となるようなチームを作りたい。1年目は勝敗も大事だが、まずは全力プレーを大事にしたい」と語った。

※写真はすべて筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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