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老後のお金を今すぐ守ろう!(インフレ対応の未来家計簿付き!50年分)

花輪陽子シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

さて、日本でも米国でも、中央銀行は2%のインフレ目標にコミットしています。しかし、実際にはそれ以上の粘着質なインフレが継続しつつあるように感じます。

記録的に長く続いた低インフレの時代が終わり、世界経済がインフレ前提になりつつある中、個人のライフプランを考える際にもインフレ前提で考えなければなりません。1970〜80年代はひどいインフレが長期で継続しましたが、歴史を遡るとインフレが長期間続くことはあるものです。

しかし、依然として、FPが提供するキャッシュフロー表にはインフレ率が考慮されていないケースが多いです。

日本FP協会が提供するキャッシュフロー表でも運用益とインフレ率の設定がゼロとなっています。

https://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/

そこで、エクセルで手作りですが、インフレ率と運用益を考慮したキャッシュフロー表(50年分)を作りました。

上記のケースで、インフレの影響を考えてみましょう。毎年2%ずつ物価が上昇した場合、現在年間300万円の基本生活費は、5年後には約331円まで上がります

物価がこのまま20年間、毎年2%ずつ上昇した場合、年間300万円の基本生活費は、20年後には約346万円まで、40年後には約662万円まで上昇します。

頑張って老後資金2000万円を貯めたとしても、20年後の実質的な価値は約1340万円ということになります。

そこで、現在の資産を守るためには資産運用をして、インフレ率以上のリターンを目指す必要があります。この設定では6%運用をした場合のシミュレーションができるようになっています(ポートフォリオに関しては別途別のコラムで説明する予定です)。

この記事の中でインフレと運用益を入れたキャッシュフロー表(エクセル)をダウンロードいただけるようになっています。ここでは50代のカップルと二人の子供というケースをサンプルに設定していますが、ご自身の家族構成に合わせて数字や情報を変えられます。また、自動計算ができる簡易版のシートも用意してあります。

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シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

外資系投資銀行を経て、スイスのファミリーオフィスでウェルスマネジメントに従事。日本人の海外移住や資産運用、海外富裕層の日本移住のサポートも。著書に『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)、世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏の翻訳書を多数出版、『ホンマでっか⁈TV』等TV出演多数 お仕事の依頼は fp@yokohanawa.com へお願いします。花輪陽子のシンガポール富裕層の教え https://www.mag2.com/m/0001687882.html 花輪陽子のnote https://note.com/yokohanawa 

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