深夜の鼻血!→救急外来の待合室で起こった「手渡された」優しさ
オランダ在住のひかさん。深夜に鼻血が止まらなくなり救急外来へ行く事になりました。深夜の救急外来は激混み具合でした。
ある日の夜、ひかさんは鼻血に見舞われ、自宅で1時間近くも出血が止まらずに苦戦していました。ティッシュを次々と消費しながらも血が止まらない焦燥感。夫の運転で救急外来に向かうことにしましたが、数年前に利用した近くの病院がまさかの「救急外来閉鎖」。入院患者専用の病棟に変わっていたのです。
「そんなことある!?」と思いつつ、案内された別の救急外来へ急ぎました。
時間が経つほどに、家から持参したティッシュやトイレットペーパーが底を尽きていく状況に、不安もピークに。ようやく辿り着いた待合室で、ひかさんは手持ちの紙がなくなる不安に押しつぶされそうでした。
そんなとき、奇跡のような出来事が。
隣に座っていた、家族の付き添いで来ていた見知らぬ人が、大量の紙をひかさんに差し出してくれたのです!
「やさし!頼もし!」
心にじーんと優しさが沁み渡るひかさん。見知らぬ人の親切が、心の栄養となりました。
しかし、物語はここで終わりません。
トイレに行ったひかさんは、ふとした瞬間に真実に気づきます。
「これ、トイレの手拭きペーパーじゃん!」
そう、大量の紙は、トイレの手拭き用ペーパーだったのです。何もないペーパーホルダーを見つめながら、次にトイレを利用する人のことを少し心配するひかさん。でもその思いの裏には、やっぱり「助けてくれてありがとう」の感謝の気持ちが。
どんな状況でも人の優しさが沁みる瞬間。そして、その優しさの裏で生まれるちょっぴりの「その後」。ひかさんの夜は、笑いと感謝が入り混じるものとなりました。