「あぶない!」凍結道路で足元に緊張感→年配の人を心配してたら…まさかの結果
オランダ在住のひかさん。雨が降り続いた夜中に気温は氷点下になり道路が凍結した朝がありました。
オランダでは寒波が訪れ、道路が凍結する予報が出ると、早朝から全国で塩散布車が活動を始めます。この散布車は自転車道にも塩を撒いてくれるため、車道や自転車道はある程度安全を保てますが、歩道は依然としてツルツルの氷が残ることが少なくありません。そのため、歩道を歩く人々にとっては、冬場の外出は一種のチャレンジと言えるでしょう。
それでも驚かされるのは、オランダのお年寄りたちが、こうした氷の上をひょいひょいと軽快に歩いている姿です。日本では、凍結した道路に出ること自体が危険とされ、高齢者が転倒しないよう注意喚起が行われるのが一般的。しかし、オランダではその心配をよそに、年配の方々がまるで日常の一コマのように歩いています。
その秘訣はどこにあるのでしょうか?以前、オランダに住む日本人の指圧師の方が興味深い観察を教えてくれました。「オランダ人は子供の頃から自転車に乗って体幹を鍛えているので、高齢になってもバランス感覚が素晴らしい」とのこと。確かに、オランダの道路ではお年寄りが自転車をスムーズに操る姿をよく見かけます。フラフラと不安定な運転をする方はほとんどおらず、まるで自転車と一体化しているかのようです。
さらに、オランダ人の多くが幼い頃からスケートに親しんでいることも見逃せません。オランダはスケート競技が盛んな国で、国内の多くの人々が自分専用のスケート靴を持っています。冬になると、自然に凍った湖や運河でスケートを楽しむ文化が根付いており、氷の上でのバランス感覚を磨く機会が豊富です。こうした経験が日常生活にも役立ち、凍結した歩道でも安定して歩ける理由の一つになっているのでしょう。
日本と比べると、自転車やスケートが日常の一部として体幹を鍛える環境にあるオランダ。その影響は、年齢を重ねた後も大きな違いとなって現れるようです。凍結した道でも平然と歩くお年寄りの姿は、オランダの冬の風物詩とも言えるかもしれません。その一方で、凍結の歩道は依然として危険が伴うため、日本と同様、安全対策の重要性が見直されるべき点もあります。
とはいえ、オランダの人々が持つ卓越したバランス感覚や、長年の身体的な習慣が生み出す安心感には目を見張るものがあります。次に冬の凍結した道を歩く機会があれば、彼らのしなやかな動きを参考にし、自分の体幹も意識してみたくなるかもしれません。