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【葛飾区】池のほとりを鮮やかなピンクに染めるミソハギ、白いガガブタの花も可憐!水元公園「水辺のさと」

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

水元公園の「水辺のさと」は、小合溜の豊かな水辺環境を守るための保全区です。水辺の貴重な植物や生物を数多く見ることができます。
現在、こちらの中心部にある「水生生物展示池」のエリアでは、ミソハギの花が池のほとりを見事なピンクに染めています。ガガブタの白い花も必見です。

水辺のさとの入口
水辺のさとの入口

水辺のさとがあるのは水元公園の南東部。小合溜で1960年頃に見られた水辺環境を再生するための施設です。
貴重な植物や昆虫を見られるこのエリアは、入口に門が設置されており、自転車の乗り入れが禁止されています。なお、月曜日は休園日(月曜日が祝日の場合は火曜日)ですのでご注意ください。

入口の奥にある水辺のさとの道案内。案山子が可愛い
入口の奥にある水辺のさとの道案内。案山子が可愛い

水辺のさとの門を入って右側に進むと、金魚展示場のすぐ東隣に水生生物展示池があります。
6つの展示池が並ぶエリアに足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのは鮮やかなピンク色のかたまり。展示池3、展示池5、展示池6の水辺を、ミソハギの群生が見事に彩っています。

水生生物展示池
水生生物展示池

ミソハギは湿地で見られる多年草です。高さ1メートルにもなるミソハギが、展示池のほとりを埋め尽くすように紅紫色の花を咲かせる様子は圧巻。目に焼き付くような鮮やかさです。

展示池3を彩るミソハギ
展示池3を彩るミソハギ

お盆の頃に盛んに咲くため「ボンバナ(盆花)」という別名を持つミソハギは、今がまさに見頃です。
茎の先端で穂になって咲く花には、たくさんのチョウやハチが蜜を求めて飛んできていました。池にはトンボも飛び交い、昆虫観察もゆっくり楽しめるエリアです。

ミソハギの蜜を吸うモンキチョウ
ミソハギの蜜を吸うモンキチョウ

展示池1と展示池4では、準絶滅危惧種の水生植物であるガガブタも花を咲かせています。
小さな白い花が水の中から茎を伸ばして咲く様子は、なんとも涼しげ。花びらの周囲にはフリンジのような細かいギザギザがあり、繊細な美しさが魅力です。こちらもどうぞお見逃しなく。

展示池1のガガブタ
展示池1のガガブタ

三連休は台風の影響が気になるところですが、お天気の良い日は水元公園の水辺のさとで、ミソハギの群生や可憐なガガブタの花を見るのはいかがでしょうか。見事な眺めです。

名称: 都立水元公園「水辺のさと」(保全区)
所在地: 東京都葛飾区水元公園
開園時間: 9:00~16:30(入場は16:00まで)
休園日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
入園料: 無料
アクセス: JR金町駅から京成バス 戸ヶ崎操車場行き(金61)または西水元三丁目行き(金62)で「水元公園」下車、徒歩約7分/JR金町駅から京成バス(金63)で「水産試験場跡」下車 徒歩約3分(土・日・祝のみ運行)
水元公園HP: https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index041.html

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ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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