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【葛飾区】赤いモミジが「雪吊り」に映える!晩秋と初冬のいいとこどりの景色が見られる堀切菖蒲園

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

花菖蒲の名所として知られる「堀切菖蒲園」は、四季折々の植物の美しさを楽しめる日本庭園です。現在、園内ではノムラモミジやイロハモミジの紅葉が見頃。松の木々には冬に備えて「雪吊り」が取り付けられており、晩秋と初冬のふたつの季節の眺めを楽しむことができます。
(写真はすべて2024年12月9日撮影)

松の雪吊りが冬を告げる堀切菖蒲園
松の雪吊りが冬を告げる堀切菖蒲園

京成線 堀切菖蒲園駅から歩いて10分ほど、住宅街の一角に、風雅な日本庭園の堀切菖蒲園があります。花菖蒲が咲く初夏に比べると訪れる人も少なく、静かなたたずまい。しかし園内のあちこちで紅葉が美しく、圃場に立つ松の雪吊りも端正です。和の情緒あふれる庭園を、穏やかに楽しめるのがこの時期の魅力です。

中央に立つイロハモミジの紅葉が見事
中央に立つイロハモミジの紅葉が見事

園内に足を踏み入れると、いま目をひくのは中心部に立つイロハモミジ。燃えるように赤く色付いた姿が見事です。周囲に立つどっしりとした松の、美しい円錐形の雪吊りに、鮮やかなモミジが良く映えています。

真っ赤なイロハモミジと雪吊りを施された松の木
真っ赤なイロハモミジと雪吊りを施された松の木

冬の風物詩である雪吊りは、雪の重みで枝が折れたりしないように、縄で木々を補強する技。積雪の多い地方では欠かせない作業です。
都内では降雪自体が稀なので、実用性は少ないものの、冬の景観を演出する修景物として大きな役割を果たしています。

真っ赤な葉が雪吊りの円錐形に映える
真っ赤な葉が雪吊りの円錐形に映える

南側の壁沿いでは、ノムラモミジやドウダンツツジの紅葉が鮮やかです。園内には屋根の付いた休憩場所があちこちに設けられており、ゆっくり座って紅葉を楽しむことができます。南側のあずまやの近くを彩るドウダンツツジの一群は、とりわけ見事な紅色。訪れる人の目を奪います。

南側の壁沿いのノムラモミジ
南側の壁沿いのノムラモミジ
あずまやの近くを彩るドウダンツツジの紅葉
あずまやの近くを彩るドウダンツツジの紅葉

花菖蒲の圃場では、尖った葉のかたわらに品種名の札が立てられ、春の訪れを待っています。冬の間も丹精込めてお手入れされている圃場を、周囲の紅葉や雪吊りの松が、ひっそり見守っているような光景が印象的です。

尖った葉が規則正しくのびる花菖蒲の圃場
尖った葉が規則正しくのびる花菖蒲の圃場
圃場の横を彩るニシキギの紅葉
圃場の横を彩るニシキギの紅葉

晩秋と初冬の風情を、同時に楽しめる期間は限られています。堀切菖蒲園を訪れて、季節の境目の美しさに目を留めてみてくださいね。

名称: 堀切菖蒲園
所在地: 東京都葛飾区堀切2-19-1
電話番号: 03-3697-5237
開園時間: 9:00~17:00
休園日: 年末年始(12月29日~1月3日)
入園料: 無料
アクセス: 京成線 堀切菖蒲園駅から徒歩約10分
公式案内: https://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1000096/1006888.html

ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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