ニット×香水。最強の組み合わせを今すぐ試して!
こんにちは!香水のスペシャリスト、調香師のゆうかです。
明日で今年も残すところあと1ヶ月。朝晩の気温もかなり下がり、本格的に冬になって来ましたね!
そんな冬のおしゃれと言えばニット。
ニットは実は、香水と相性がバツグン!ということを知っていますか?
個性的な香りもニットと合わせることでより魅力的に香らせることができます。
さっそく、お気に入りのニットと香水をまとってお出かけしてみてください♪
気温、湿度ともに低い冬はどんな香りともマッチ!
まず、香水をつける際に気をつけておくべきポイントをお伝えします。
それは温度と湿度。
香水の香りは温度と湿度が高いとより強く香る性質があります。
そして実はやっかいなのが湿度です。個性的な香りほど、湿度が高くなるとむわっと強く香ってしまいます。
香水の多くはその本場であるヨーロッパで作られています。ヨーロッパは夏でも湿度が低いため個性的な香りでもそこまでむわっと感じることはありません。温度と湿度どちらも非常に高くなる日本の夏の場合、個性的な香水をまとうのが難しくなります。
ですが冬は日本も湿度が低くなります。夏に比べるとヨーロッパと似た気候になりますね。
香水の本来の香りを存分に楽しめる季節、それが冬!なのです。
実は最強、ニット×香水の理由。
ではその温度と湿度がニットと香水にどんな関係があるのか?それが「最強の組み合わせ」のポイントです。
寒い季節に活躍するニット。
それを着て暖かく感じる理由は、「体温と体から出る湿度が一定に保たれているから」です。先ほど湿度が高いと香水の香りはとむわっと感じられる、と書きましたが、逆に乾燥しすぎていても香りは立ちにくくなってしまいます。
この、香水の香りの強弱に影響する温度と湿度がニットを着ることで香水にとって「ちょうどよく保たれている」ことがポイントになります。
ニットを着た中に香水を吹きつけるとニットの中の体温と湿気によって香りが自然と立ち上って来ます。さらにその香りが直接ではなくニットを介して香ってくるので、香りの量もコントロールすることができます。
夏には難しいオリエンタルタイプやグルマンノート などの個性的な香りも、いったんニットを介すことでその魅力である香りの暖かさがさらに強調されるので本来の美しさを存分に楽しむことができるのでおすすめです。
つける場所はお腹がおすすめ!
ニットと香りを合わせる際には香水で定番の手首や首筋よりも、なるべく広い面につけられて、空間に余裕があるお腹のあたりがおすすめです。
ベストは素肌の上にニットですが、重ね着をする際には中に着ているものに吹き付けて楽しむこともできます(香水によっては服につけるとシミになるものもあるので確認してつけてみてください)。
そして、合わせるニットについて。
ニット×香りの魅力をよりしっかり味わいたいならローゲージニットがおすすめです。デザインにもよりますが、体とニットの間にある空気にたっぷり香りを含ませることができること、そしてニットの隙間からその香りがしっかり出てくることから、トライするならぜひローゲージから!
寒くて乾燥した冬の空気の中、暖かさと湿気をまとった香りがふわっと香ってくる様は本当に魅力的ですのでぜひお試しください♪
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