年賀状の宛名は手書きにしてる? 手書きでメッセージを加えてる?
宛名は印刷派が多数
大掃除や会計の締めなどと共に、年末行事の一つとして欠かせないのが年賀状の作成。しかし昨今では年賀状そのものを不必要と考える人、あるいはメールやウェブサービスのようなデジタル系年賀状で良しとする人も増えている。ライフメディアのリサーチバンクが2013年11月に発表した、年賀状に関する調査結果では、2014年用の年賀状を能動的に出す人は60.8%に留まり、相手から届いたら返礼として出す人は14.9%、出すつもりはない人は18.3%に登っていた(残りは喪中など)。
この「自分から年賀状を出す」人に、宛名書きをどのようにするかを聞いたところ、手書きで行う人は1/4程度。残りはパソコンで印刷するという結果が出ている。
元々今調査対象母集団の年賀状を出す人では、パソコンでデザインを創る=自前のプリンタで出力する人は7割近く、印刷店などに依頼あるいは印刷されたものを購入する人も1割強に登り、手書きやスタンプ、シールなどで作成する人は少数派。専用ツールでは住所録も兼ねて宛名書きまで出力してくれるものがほとんどで、専門店などの印刷サービスでも最近は宛名書きをする事例も多いことから、手書きで宛名を書く人も少数となっている。
男女別では男性の方が手書き派が少ない。これはビジネス上の付き合いで枚数が多く、手書きをする余裕があまり無いものと考えられる(今調査対象母集団でも、上司や同僚・先輩、取引先に出す人の割合は男性の方が多い)。
「手書きの個別メッセージあり」は9割
宛名書きでは少数派だった手書きだが、デザインや宛名は印刷でも、個々の人に向けて一言メッセージを手書きで書き添えたいと考えている人は多数に及ぶ。
ほぼ半数が「全部の年賀状」に手書きメッセージを添え、4割が「一部」に入れている。合わせると9割に登り、逆に手書きメッセージを加えない人は1割でしかない。男女別では男性の方がメッセージを加える人は少なめ。やはり理由も宛名同様に枚数が多いこと、そしてビジネスライクな年賀状なことから手書きのメッセージは逆に軽薄なイメージを植え付けかねないからだと考えられる。
こだわり方や割ける時間、贈り先の違いなど、宛名書きの手書きや手書きメッセージの添付の有無については、個々の事情によるところが大きい。プライベート向けの年賀状が多い人は一人一人の顔を思い浮かべながら宛名やメッセージを添えたくなるし、ビジネス上の薄い付き合い、それこそ名刺交換をした限りで相手の顔も良く覚えていないような相手が数百件にも及ぶ場合は、印刷に任せないと時間がいくらあっても足りない。
社交辞令レベルでの年賀なら印刷のみでも構わないが、それ以上の関係にある人には、せめて一言手書きで「その人のみ」に向けたメッセージを添えることをお勧めしたい。例えデザイン、そして宛先が印刷されたものであっても、「大勢の中の一人」ではなく「貴方だけへの一枚」との想いを込めることができ、受け取り側もきっと自分の事を想い起してくれるに違いない。
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