【京都市南区】まだ間に合う! 清和源氏発祥の宮や公園で色とりどりのアジサイやカシワバアジサイの饗宴
JR京都駅八条口からほど近い「六孫王神社」は清和源氏発祥の宮として知られます。2023年6月20日、門前や境内のアジサイやカシワバアジサイが終焉の彩を放っていました。
六孫王は、清和天皇の六男を父として生まれ、経基と名づけられましたが、皇室では六男の六と天皇の孫ということで六孫王と呼ばれていました。十五才にて元服、源の姓を賜わり、先例に従い臣籍に加えられたと言います。その六孫王の邸宅跡が現在の六孫王神社とされています。
境内中央の池を神龍池といい、その側に六孫王嫡男の源満仲誕生のおり、井戸上に琵琶湖の竹生島より弁財天を勧請し、安産を祈願し産湯に使ったと云う、誕生水弁財天社があります。宮司さんによると、最近は、境内で修学旅行生の姿を時々見かけるのだとか。水みくじを引いて歓声拍手が沸き起こる光景も微笑ましいと言います。
兒水不動明王堂(ちごのみずふどうみょうおうどう)は、源実朝の妻坊門姫(西八条禅院)が鎌倉幕府の第3代将軍源実朝の菩提を弔うために創建した大通寺の境内にありました。六孫王神社は、この地から西九条へ移転した、かつての大通寺の鎮守社でした。その堂の前でもアジサイがいい感じで見ごろでした。
近くにある梅小路公園には、広々とした人工の庭園や森が広がっていて市民の憩いの場となっています。こちらでも命の森や大宮通沿いでアジサイやカシワバアジサイが頑張っていました。
アジサイの季節が終わると京都では7月1日から5日の各山鉾町での「吉符入り」を皮切りに、いよいよ祇園祭が始まります。「吉符入り」とはお祭りの最初に町内で集まる「団結式」といえば良いかもしれません。八坂神社から神職を招いて祇園祭開催中の無事を祈願します。
今年も熱い夏の始まりです!
「六孫王神社」 京都市南区八条町509 075-691-0310