神戸は昔からジャズの街として有名です。所々にジャズ喫茶やライブハウスもあって、聴きたいなあと思った時にいつでも聴ける環境なのが、神戸市民にとっては嬉しいところですよね。

17日の日曜日に「KOBE JAZZWALK 2021」というイベントが開催されます。北野界隈のジャズの生演奏をしている店舗が共催して、各ステージ1000円の入れ替え制で思う存分ジャズを楽しめるといったものです。

ステージ時間の間隔が50分間あるので、各店舗を回るのもこのイベントの醍醐味だそう。あちこち歩いてジャズの生音を聴きに行く…そんな幸せな時間を味わえるなんて、神戸ってとっても粋な街だなって思いませんか。

ジャズの面白味は、演奏がどこか決まり切っていない所にあります。音にどこまでも自由さを与えられる音楽というか、演奏者同士がその時々の即興を楽しめるような音楽でもあると思うんです。

そんな即興演奏は、やっぱり生で聴くのが一番ですよね。演奏者同士のアイコンタクト的な空気感を感じ取れるような、その場にいた人にしか分かりえない面白さみたいなものがあるのが生演奏の醍醐味。

コロナ禍にあって、音楽やアートなどの存在の意義が問われるような時がありました。不要不急か否か。特に音楽は目に見えることもないので、その存在をどう捉えるかは難しいですよね。

だけど本当に大変だったあの時、世界各国から届いた数々の映像に見られたのは、ベランダなどで生音楽を演奏してコミュニケーションを取る人々の姿でした。人と触れ合えることのなかった不安感の中、人と人の心を繋げてくれたのが「生の音楽」だったのです。

約2年ぶりとなる「KOBE JAZZWALK 2021」は、生音の良さやジャズの素晴らしさを届けたいという、神戸ジャズの各店舗の切なる願いを込めて開催されます。生演奏を聞こうにも行けない、お店側も開けられないような状況が続いてきた今、神戸ジャズの各店舗は厳しい状況に追い込まれているそうです。

いつでもジャズの生演奏を聴くことができる、そんな神戸の街であり続けられると素敵ですよね。ジャズを生で見たことがない人には特にお勧めのイベントです。音楽好きな皆さん、ぜひ生音ジャズの面白さを体験しに行ってみてくださいね。

KOBE JAZZWALK 2021