酷暑でも汗をかけない犬と猫… 熱中症のリスクが特に高いのはどんな種類なのか?
最高気温が、30度を超えることも多くなりました。この時期になると、犬や猫を飼っている人は、熱中症に気をつけてくださいね。どんな子も熱中症になりますが、その中でもハイリスクの子について考えましょう。
英国で以下のような記事があります。
熱中症でハイリスクな子とは?
犬や猫は、人間のように暑いからといって汗をかくことができません。汗腺が退化して肉球からしか汗をかけないのです。その中でも以下の子は、ハイリスクなのでより気を配ってあげてくださいね。
短頭種
顔の平たい犬が熱中症になりやすいというのは、以前から言われていましたが、それを英国のチームがデータとして発表しました。
なぜ短頭種がなりやすいか?
短頭種とは犬だとフレンチブルドッグやパグ、猫だとペルシャやヒマラヤン等のマズル(鼻)の短い種類を指します。短頭種は鼻が短く口腔の面積が狭いため、唾液を気化して熱を逃すのが苦手です。このため、熱中症などへのリスクが他のワンちゃんやネコちゃんと比べるとはるかに高くなります。
短頭種とは、
(犬)
・フレンチブルドッグ
・パグ
・ブルドック
・チン
など
(猫)
・ペルシャ
・ヒマラヤン
・エキゾチックショートヘア
など
原産地による違い
日本には、多くの種類の犬や猫が暮らしています。原産地が、寒い地方の子は、やはり日本の高温多湿の夏の暑さには耐えられないのです。この子たちは、温度管理を適切にしないと室内でも熱中症になります。
(犬)
・セント・バーナード
・グレート・ピレニーズ
・シベリアン・ハスキー
など
(猫)
・ノルウェージャンフォレストキャット
など
毛色による違い
外でいるときは、毛色でも変わってきます。毛の色が黒っぽい子が熱がこもりやすいです。
・黒
・濃い茶
などの子が、熱中症になりやすいです。
年齢による違い シニア期の子
体温調節機能が衰えてきます。猫の場合は、高齢になる慢性腎臓病等により体温調整ができにくくなります。
体重による違い 肥満の子
肥満気味の犬猫は脂肪によって体内に熱がこもりやすいです。
首なども脂肪がついているので、呼吸機能が低下します。
犬や猫は、人間のように暑いからといって汗をかくことができません。汗腺が退化して肉球からしか汗をかけないのです。
熱中症の予防
第一は、エアコンをつけて温度管理をしてあげることですね。それ以外には、冷房器具の活用や、直射日光の遮断、風通しの工夫をしてあげて、猫や犬がいる環境を涼しくしましょう。そして、夏場になれば、冬より水分補給を多めにしましょう。犬や猫は、暑いからといって、エアコンをつけることはできませんから。
この夏は、暑い日が多いと予測されていますから、夏本番の前に準備をしましょう。最近は、ペット用の熱中症対策グッズがたくさん出ています。以前も以下のところで書いていますので、参考にしてみてくださいね。