ネットバンキング詐欺増加!不正送金被害をふせぐにはSMSのリンクを絶対にクリックしないこと!
KNNポール神田です。
【追記】
今回の不正送金詐欺の増加の原因は、『2段階認証』で使われる『SMS』を使った新たな手口である。
フィッシング対策協議会の緊急情報でもこれだけフィッシング詐欺が報告されている。
https://www.antiphishing.jp/news/alert/
■SMSの手口はますます高度化してきた
以前からSMSを使った詐欺は多くおこなわれてきた。
- SMS詐欺 に注意!SMSからの要求は完全に無視すべし!#納税催告 #都税事務所 であっても!
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20190707-00133168/
さらに今回は、『2段階認証』も併用した電話番号だけでおこなわれる詐欺である。
なんといっても、『フィッシング詐欺(偽造サイトによる詐欺)』のきっかけは『SMS』リンクのクリックですべては、はじまるのだ。
この最近の『SMSによるフィッシング詐欺』の手法を解説してみたい。
【1】あなたのお父さんやお母さんのスマホの電話番号をどこかで仕入れた『ネットバンク詐欺師』たちは、一斉に有名な銀行の口座の名前を騙り、SMSで直接、「お客様の口座利用を停止したので、再開の手続きをしてください」と短縮URLのリンクを送りつけてくる。
【2】あなたのお父さんやお母さんは、それは困ると思い、その短縮URLのリンクをタップしてしまいます。
※SMSのリンクは絶対にタップやクリックしない
※『SMSのURLリンクは絶対に詐欺!』と実家の玄関に貼紙してあげましょう!
【3】SMSのリンクをクリックすると、有名な銀行そっくりの『フィッシングサイト(偽造サイト)』が登場し、あなたのお父さんやお母さんは、ID、口座番号や暗証番号を打たされる。
すると、そのフィシングサイトから得られた情報をもとに、『ネットバンク詐欺師』たちは、本物の有名な銀行にその番号を入力する。
すると、当然、『2段階認証』で、あなたのお父さんやお母さんへ、SMSに『2段階認証』の本物の数字が送られてくる。
すると、あなたのお父さんやお母さんは、何の疑いもせずに、4桁や6桁の数字を、また、『フィッシングサイト(偽造サイト)』に打ち込まされてしまうのだ。
【4】『ネットバンク詐欺師』たちは、まんまと2段階認証の暗証番号も『フィッシングサイト(偽造サイト)』で入手し、あなたのお父さんやお母さんの口座から自分たちが仕入れた休眠銀行口座等へ、振り込みを瞬時に行い、すぐに次の口座へと送金ゲームを繰り返し、キャッシュアウトしてしまう。あなたのお父さんやお母さんが銀行で記帳して気づいた頃には残額がないという状態に…。
パスワードを変えられると乗っ取られてしまいしばらく放置されていることもある。
このような4つのフェーズで分けて、新たなるフィッシング詐欺が考えられるが、なんと言っても電話番号だけでメッセージが送れるという利便性と電話番号と個人が紐付いていることの怖さ。
まずは、SMSは絶対にそのままクリックしない事。
そして、次に、本当の銀行かどうは必ずURLを確認する。
短縮URLはクリックしないなどが重要だ。
セキュリティ対策というのは、どうしても後手後手にまわってしまう。
対策が普及する頃には、次の詐欺が現れてしまう。
まずは、あなたのお父さんやお母さんに、
何でも、『まずは…疑ってかかる』という『令和』時代の新常識に慣れ親しんでもらうしかないのだ。
あなたのお父さんやお母さんは、あなたの子供だと思って、何度も何度も言い聞かせてあげてほしい。