川端康成『名人』にまつわる大竹英雄名誉碁聖の数奇な「碁縁」
獲得タイトル48。「名人戦男」「大竹美学」などと呼ばれ、華々しい活躍で昭和の後半、林海峰名誉天元とともに「チクリン」と呼ばれる一時代を築いた大竹英雄名誉碁聖が昨年12月15日に引退した。9歳で木谷實九段の門下生となったときから、川端康成著の『名人』にまつわる数奇な運命をたどる。
川端康成著の『名人』は、1938(昭和13)年に打たれた最後の世襲制本因坊・二十一世本因坊秀哉名人の引退碁の観戦記を小説に書き直したものだ。
文中に登場する人物はほとんどが実名でありながら、挑戦者の木谷實七段(当時)は「大竹七段」として描かれる。
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