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iPhoneアプリの検索広告、アメリカのApp Storeでサービス開始

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
「adblock」の検索キーワードに広告を出す広告ブロックアプリ。筆者キャプチャ

10月5日(米国時間)、Appleが運営するiPhone・iPadアプリのダウンロードサービス『App Store』にて、検索広告サービス『Search Ads』が正式に開始されました。

Search Adsはユーザーが検索したキーワードに関連するアプリが優先的に表示される広告サービスで、これにより開発者は他のウェブサイトやサービスに広告を出すといった間接的な手段ではなく、ユーザーに直接アプリの宣伝ができるようになります。

広告で表示されるアプリは色とバッジで区別されている。筆者キャプチャ
広告で表示されるアプリは色とバッジで区別されている。筆者キャプチャ

広告として表示されるアプリは背景が薄い水色で塗られ、開発者名の横に「AD」のバッジが付くためユーザーが「広告ではない」と勘違いすることもありません。

App Storeではユーザーに報酬を渡すことでインストールを促しランキングをあげるリワード広告(ブースト)や、膨大な数のiPhoneを用意して「人気検索」のキーワードをハックする広告が問題視されてきました。

今回Search Adsが導入されたことで、とくに後者の人気検索をハックする悪質な広告を防げるようになるかもしれません。

なお、導入されたのは今のところアメリカのApp Storeのみで、日本のApp Storeでのサービス開始がいつになるのかは不明です。そのうち来るとは思いますが……。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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