「煮魚に生姜を入れる」←「なんで?」料理人の回答に…『有益すぎるでしょ!』
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん、「煮魚」は好きですか?
『よく作るよ!』という方は工程を少し思い出してみてください。我々が普段、煮物を作る際に欠かさず、「ある物」を入れていると思います。
そのある物の正体とは…「生姜(しょうが)」ではないでしょうが?!?(本当にごめんなさい)
でも、こう考えてみたことはないですか?
『なんで、煮物に生姜を入れるのかな?』
『臭みを消すためでしょ?』ときっと皆さん口を揃えて、そう言うでしょう。でも、『なぜ、生姜を入れると臭みが消えるの?』この問いに答えられる方はあまりいないと思います。
今回の内容を私の「Instagram」で発信し、感想を私のつまらないダジャレと共に質問をしたところ…
僅差ではありますが、多くの方が『有益すぎるでしょ!』との回答を頂きました。※いつも回答してくださる方々、ありがとうございます。
今回の目次
- 生姜を入れる理由は2つ
- 臭みが消える原理
- 夏は「生姜の食べ方」に注意を!
- まとめ
生姜を入れる理由は2つ
煮物に生姜を入れる理由は2つあります。
1つ目は「臭みを消すため」
2つ目は「風味をアップさせるため」
実は…煮物に生姜を入れるのは臭みを消すためだけでなく、風味をアップさせてくれる効果を期待できるのです!
生姜の香りと、あの特有な辛みは、煮魚に風味をプラスしてくれます。料理は確かに「味」も大切ですが、「香り」は味よりも先に私たちの食欲を駆り立ててくれる大事な要素です。
臭みが消える原理
それでは、煮物に生姜を入れると臭みが消える原理を今から説明したいと思います。
まず、魚の生臭さの原因は、「トリメチルアミン」という物質です。そして、生姜の代表的な成分といえば、「ショウガオール」です。ここからが大事です!
この「トリメチルアミン」と「ショウガオール」が結合することで、臭みの少ない物質に変化し、結果的に生臭さを抑えることができるのです。
夏は「食べ方」に注意を!
暑い今の時期に、そうめんなどの冷たい麺料理を食べる機会がぐんと増えると思います。そして、そうめんの薬味として「おろし生姜」を加える方も多いのではないでしょうか?ですが、実はこの「おろし生姜」の食べ方には少し注意が必要です。特に、「冷え性の方」は最後まで聞いてください!
「生姜=体を温める」というイメージがあるかもしれませんが、それは生姜を加熱した場合のみです。逆に薬味などの「生の生姜」は、体を温めるどころか実は体を冷やします。
今時期はクーラーが効いた室内で過ごすことが多いと思います。これに「生の生姜」を摂取すると、さらに体が冷えてしまい、体調を崩す原因になることもあります。冷え性の方は要注意です!
まとめ
- 煮物に生姜を入れる理由は2つある
- 1つ目は「臭みを消すため」
- 2つ目は「風味をアップさせるため」
- 魚の生臭さの原因である「トリメチルアミン」は、生姜の「ショウガオール」と結合して臭みを抑えられる
- 薬味などの「生の生姜」は、体を冷やすので冷え性の方は要注意