なぜここだけ混むの?開業からずっと客足が絶えない「奇妙なカフェ」店主のオススメに「え、何で?」藤沢市
「藤沢駅」南口を降り「橘通り」を50メートルほど南へ歩いた所に、いつもお客さんで賑わいを見せる『SAZANAMI COFFEE(サザナミコーヒー)』があります。
取材前のメールのやり取りから「きちんとした方」という印象を持った店主兼バリスタの沢田さんは、筆者が想像するよりも若く、とても刺激的な男性でした。
中学から大学までを慶應義塾で過ごし、卒業後はかの有名な広告代理店「株式会社 電通」に就職。その後は、外資企業への転職のため英語を学びにシアトルへ留学。しかしそこでコーヒーと出会い、転職をやめ、気持ち新たにコーヒーの道へ…。
そんな時を経て、コロナ禍真っただ中の2022年9月に開いたのが『SAZANAMI COFFEE』です。
「『きっと開店時がピーク。そのあと数年かけて軌道に乗せよう』そう思っていたのですが、“開店時から現在に至るまでずっとピークの状態”です。気づけばオープンから半年で“目標としていた領域”に達してしまいました」
そのように今日までの2年間を顧みる沢田さん。
「では何をモチベーションに今ここを続けているのですか?」という筆者の質問に、ひと言「お客さんです」と答えます。
「この店はカフェですが、毎日笑いあり、涙あり。どのお客さんも背負うものを忘れ、上下関係や年齢・性別などに関係ない『偶発的なつながりの場』となっています。なのでお店は常時『社会の縮図』そのものです」
「僕はコーヒーを淹れながら、ひとりのお客さんに寄り添ったり、お客さん同士の“つなぎ目”の役割をしたり。そんなバリスタという仕事がたまらなく好き」と沢田さんは言います。
『SAZANAMI COFFEE』のメニューは「各種ドリップコーヒー(550円~)」「ラテ(580円)」などのほか、「紅茶」「ジュース」「手作りの日替わりスイーツ」「地ビール」と幅広く提供。
「地ビール」は、駅前という場所がら観光客も多く訪れるため、地元に根付くブリュワリーのものを用意。「辻ブルーイング(辻堂)」「HUMANS BEER(湯河原)」「Yggdrasil Brewing(平塚)」など、他店には並ばない珍しいラインナップです。
「ところで沢田さん。お店のおススメは何ですか?」と聞くと...
「『BITTERSWEET LATTE(ビタースイートラテ/ホットorアイス600円)』かな」とのお返事が(え、何で?ドリップコーヒーじゃないの??)。
「『BITTERSWEET LATTE』は僕が作ったドリンクです。『BITTERSWEET』って『人生、苦いことも甘いこともあるよね』という意味を持つスラング(俗語)で。ここに来るお客さんの気持ちに心を寄せる飲み物なんですよね」と沢田さん。
何かに疲れてふらりと立ち寄った時、そんな説明とともに「BITTERSWEET LATTE」を出されたら…
我慢していたものが一気にあふれ出してしまいそう。。。
取材前は、“今どき流行りのお洒落カフェ”の一軒だと思い訪れた『SAZANAMI COFFEE』(それ故にいつも賑わっているのかと...)。
しかし取材の最後に、「多くの出会いと多くの経験。そこで培われたコミュニケーション能力と深く話し合えるお客さんが僕の財産」と相好を崩した沢田さん。
彼の言葉と表情から、「なぜこの場所が常に賑わうのか」その理由が垣間見えたように思います。
基本情報
店名:SAZANAMI COFFEE(サザナミコーヒー)(Rettyページ)
住所:藤沢市鵠沼橘1-1-18ファーストテラス鵠沼1F
電話:080-1132-9364
アクセス:「藤沢駅」南口より徒歩3分
駐車場:無し(近隣のコインパーキングをご利用ください)
※PayPay決済対応
※ジャンル:カフェ
公式 Instagram(外部リンク)
※詳細は『SAZANAMI COFFEE』の公式サイトをご確認ください。
取材・撮影・校正協力 SAZANAMI COFFEE 沢田様
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