正月も休まず! 予約困難店の姉妹店で焼鳥&飲み放題【CHIKI CHIKI/大阪】
今回、冒険するのは大阪府大阪市北区天神橋の「CHIKI CHIKI 天満店」。大阪で屈指の人気を誇り、多店舗展開している焼鳥屋「吾一」姉妹店。いわゆるセカンドライン的な位置づけで、焼鳥や一品料理に飲み放題が付いたコースが評判のよう。しかも、ほぼ年中無休。「飲みたい」と思っても店選びに困る年末年始にもうってつけだ。
中をのぞきたくなる開放的な外観
大阪・天満(てんま)といえば、日本一長いとされる天神橋筋商店街のある町。さすが食の台所というか、歩けば居酒屋に鮨、串揚げ、カレーなど数えきれないほどの飲食店がひしめき合っている。それも新旧さまざま。外から見た〝大阪らしさ〟を一番に感じられるのが、ここ天満なのかもしれないなぁ。
独創的なロゴ、全面ガラス張りの外観。店内は天井が高く、奥行きもある。ゆったりとしたカウンターに焼き場といい、これほど開放感のある焼鳥屋も珍しい。さすが商人の町・大阪。〝魅せる〟店づくりがうまい。
メニューは焼鳥&飲み放題がキホンだ。しかも、土日祝は12時から15時まで、1時間のショートコースを3,500円で楽しめるのだという。うーん。吞兵衛にとってはなんともありがたい話じゃないか(飲みたいだけ)。さっそく、前金で支払って席につく。
もも肉のたたきは皮パリ、しっとり
まず、差し出されたのはもものたたき。たたきというと、皮目だけをあぶったものもあるけれど、ここのたたきは芯がうっすらピンクに染まる程度に焼き上げている。
噛めば皮はパリッとして、中はしっとり。使っているのは当然、若鶏だろうけど、うまく焼き上げている。薬味を添えて風味を変化。これは酒が進むなぁ。このたたきだけでも、ビールとハイボールの2杯だ。
1本目はほどよい弾力の手羽元から
1本目は手羽元から。ふっくらとした焼き上がり。それでいて、手羽元らしく弾力もそこそこに。ポーションとしては小ぶりなので、これなら食が細い人でもペロッといけるだろうな。
キャベツ入りの鴨つくねが斬新!
「つくねです」と差し出されたのは、まさかの鴨肉とキャベツのつくね! お、これは珍しいなぁ。鴨肉のうまみとともに、キャベツ特有の香りと甘み……。確かにつくねにはねぎや玉ねぎ、大葉、長芋などの野菜が使われることがよくあるものの、キャベツは初めてだ。
タレのコクや甘みも相まって、そう、まるで〝お好み焼き〟のような味わい。なんだかそれも、大阪っぽくていいじゃないか。鴨肉とキャベツのつくね。これはちょっと、お代わりしたくなるくらいクセになりそう。
焼鳥は全体的にやさしい火入れ
ヤゲン軟骨は肉付きが嬉しい。なるほど。ここの焼鳥は全体的にやさしい火入れ。続いて「ししまるです」とスタッフに声をかけられた。はて。「ししまる」とは聞きなれない部位だと思って聞いてみれば「うちもも」なんだとか。確かに西日本では砂肝のことを「砂ずり」と呼ぶわけだし、そういう違いも焼鳥のおもしろいところ。
これでショートコースの焼鳥は終わりだという。手羽元に、鴨つくね、ヤゲン軟骨、ししまる……。内臓ネタも食べたかったけれど、なかったのは、ショートコースだからかもしれないな。
唐揚げはタルタルソースがたっぷり
焼鳥を食べ終わって、そろそろ〆かと思いきや、ここで唐揚げ。しかも、唐揚げが見えなくなるほどのタルタルソースが添えられている。たっぷりソースをのせて食べれば、間違いのないおいしさ。残ったタルタルもつまみに、この唐揚げだけでもハイボール2杯。
選べる〆はおにぎり茶漬けで
〆はいくつかあるなかから選べるというのも、うれしいところ。シンプル・イズ・ベストと、焼きおにぎりのスープ茶漬けに決める。居酒屋だとかつおだしの風味がきいたお茶漬けが出されるところ、鶏スープでいただくのは焼鳥屋ならでは。おにぎりの表面はあまり焼かず、炙る程度に。さっと崩して口含めば、ほっとする味わい。
もも肉のたたきに焼鳥4本、レバパテ、唐揚げ、〆の一品。わずか1時間とはいえ、これにビール可の飲み放題が付いて「3,500円ポッキリ」はなかなかのインパクトがある。
数えてみればビール1杯にハイボール5杯で計6杯。しっかり食べて、たっぷり飲んで。大満足の昼飲み。もう、天満の週末ランチはここでいいじゃないか。
▼冒険のおさらい
①焼鳥&飲み放題のコース
②土日祝は昼飲みOKが嬉しい
③鴨肉とキャベツのつくねが斬新!
店舗情報
【店名】CHIKI CHIKI 天満店
【最寄り駅】天満駅
【住所】大阪府大阪市北区天神橋5-7-19
【予約】06-6355-5166
【定休日】ほぼ無休
【串のアラカルト】なし
【コース(セット)】昼3,500円、夜6,000円~