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はじめての写真集に感動する日々・林ゆめインタビュー

いしたにまさきブロガー/ライター/アドバイザー
著者撮影

タレント・アイドルの写真集といえば、その昔はデビュー時などにも出るようなものでした。そこから時代は過ぎ、写真集を出すというのは、その人が成功した証となるようなものになりました。それこそ、トップアイドルグループの一員でも写真集を出しているのは、ごく一部のメンバーだけです。時代はすっかり変わりました。

もちろん、ビジュアル的な露出という意味では、雑誌の表紙などがありますが、それはやはり雑誌といういろいろなコンテンツがつめこまれている商品の一部でしかありません。そして、その雑誌すら減っていっているのが現状です。

そんな中、自身のファースト写真集「ゆめみごこち」の発売日にアマゾンのタレント写真集ランキング1位を獲得したのが林ゆめさんです。

実は、以前から今の時代に写真集を出し、かつ成功した人はどういうことを考えているのか?ということに興味があったのですが、今回インタビューされていただく機会がありました。

写真集は夢だった

『林ゆめ1st写真集「ゆめみごこち」』より (C)Takeo Dec./講談社
『林ゆめ1st写真集「ゆめみごこち」』より (C)Takeo Dec./講談社

- 写真集の話が決まって、まず思ったことってなんですか?

林ゆめ:タレントになってからの夢がかなったというのがいちばん正直な気持ちです。もちろん撮影の仕事はたくさんさせていただいているのですが、写真集となると100ページ以上、すべて自分がメインとなるお仕事です。これはもうまったく違いますね。

- 撮影前に準備したことなんかはありましたか?

林ゆめ:私はインスタなんかにアップしているんですが、わりとストイックにトレーニングするのが好きで(笑)、普段からジムで筋トレしているので、いつも通りの感じで撮影には臨みました。

- 実際の撮影はどういう感じでしたか?

林ゆめ:撮影したのは沖縄で3泊4日のスケジュールでした。撮影したのは、だいたい朝から夕方ぐらいまでで集中して撮影していただきました。

- 普段の撮影と違うところなどありましたか?

林ゆめ:撮影3日間であんなにたくさんの衣装を着たのははじめてです。当然、それぞれの衣装に合わせたメイクもしますし、それに合わせて撮影時間帯も工夫していただきました。たくさんのパターンを撮影することで、かっこいい衣装にはその雰囲気に合う自分を、すっぴんならすっぴんの飾らない自分を出すことができたと思います。

- 写真集ならではのカット(写真)なんかはありましたか?

林ゆめ:雑誌などだと見れないカットがたくさん入っています。また素の自分が出ているハンモックのカットなんかは特にお気に入りです。

- アマゾンの写真集ランキングで1位を取られたんですが、先日確認してみたんですが、タレント写真集のほしい物ランキングでも、ずっと上位にいますね。

林ゆめ:それ本当にすごくうれしいです。ずっと期待していただいているっていうことですもんね。

みんなにちゃんと告知したかった

著者撮影
著者撮影

また、林ゆめさんのようなタレントさんですらSNSで自分で告知するのはもう当たり前の時代、そこでどうしてもやりたかったことがあったそうです。

林ゆめ:写真集出さないんですか?とファンの方に聞かれることはこれまでにもけっこうあったんです。でも、いわゆる匂わせみたいなことはせずに発表したかったんです。その方が、驚いてもらえるでしょうし、ファンのみなさんは喜んでくれるんじゃないかと。

ということで、以下がご本人の告知ツイートです。

結果的にこの作戦は成功しました。ざざっと箇条書きにしてみましょう。

  • ファンのみなさんからの「待ってたよ!」の言葉
  • 海外からの声援もインスタ経由でたくさん
  • 海外のファンはシンガポール、台湾などに多い
  • なかでも台湾には以前からイベントなどにも来てくれたファンがいる

また、発売日当日も大きな反響があったとのこと。

  • アマゾンのタレント写真集ランキング(売れ筋ランキング)で1位獲得
  • 電子版があるので、海外の人も買ってくれた

また、7月以降は、地元北海道でも出版イベントが始まるとのこと。ふらの観光親善大使も務めている林ゆめさんとしては、感慨深いものになるのではないでしょうか。

林ゆめさんのファースト写真集「ゆめみごこち」は、アマゾンのレビュー欄を見るとすでに150以上のレビューがついており、かつ海外からのグローバルレビューもついているのは、その内外での人気の高さを物語っています。

北海道は海外からの人気観光スポットでもありますし、もちろん今後の状況次第ではありますが、海外への展開もあり得るのではないかと思います。

ブロガー/ライター/アドバイザー

Webサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。2002年メディア芸術祭特別賞、2007年第5回Webクリエーションアウォード・Web人ユニット賞受賞。「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(技術評論社)」「あたらしい書斎(インプレス)」など著書多数。2011年9月より内閣広報室・IT広報アドバイザーに就任。ひらくPCバッグ・かわるビジネスリュックなど、ネット発のカバンプロデュースも好調。 #カゲサポ

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