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【富田林市】次はネパール料理です!滝谷不動・高橋近くに昨日開業、古民家彼方にさっそく行ってみました。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

近鉄滝谷不動駅から高橋を渡ると彼方(おちかた)地域では、数か月前にスリランカ料理レストランが誕生しましたね。

ところが、さらに古民家を改装したネパール料理店が彼方に誕生するという情報を入手しました。というわけで、オープン初日の昨日、さっそく食べに行ってきました。

近鉄滝谷不動駅に来ました。店の名前は「古民家 彼方」です。実はネパール料理店だけではなく、複合店で4つの店に分かれているとのこと。

いろいろ気になりながら、石川に架かる高橋を渡って彼方地区にあるお店に向かいます。

ところで、もしかしたら「彼方がインド料理店だらけになった」とか、「瀧谷不動の近くがカレー屋ばっかり」と思うかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。

こちらは南アジア地域の地図ですが、スリランカとネパールは、間にインドを挟んでけっこう離れています。仮にスリランカが日本ならインドが中国でしょうか?さらに北にあるネパールは、印象としてモンゴルあたりの距離感があります。

スリランカは同じ島国の日本に近い気がしますし、富田林の彼方地域は内陸で山が迫っている辺り、ネパールに近いかもしれません。つまりスリランカ料理とネパール料理は似ていますが、別ものと考えた方が良いでしょう。

確かにインドを中心とした南アジア文化圏はカレーという名前の料理の場所ではありますが、地域によっていろんな種類があります。

スリランカもネパールも、カレーは日本のカレーライスは全然別ものですし、一時期非常に流行ったスパイスカレーとも似て非なるものなのです。

というわけで、お店の前に来ました。ここは「古民家 彼方」という名前の通り、もともと古民家を改装して造られたお店です。

開店初日とあって、たくさんお祝いの花が並んでいますね。

胡蝶蘭が凛としていて、開店早々に慌ただしく走り回っているスタッフに代わってお客さんを出迎えてくれていました。

古民家 彼方はそれ自体ひとつのお店ですが、複合ショップのような位置づけになっており、そのなかに4つのサブカテゴリーのような小さな店に分かれています。

  • ネパール食堂ミト
  • いさをのどら焼き
  • Un Village(アン ヴィラージュ)
  • イヌマル商店

その中でもメインに位置づけられるのが「ネパール食堂ミト」さんのようです。情報によればダンニャワードさんの姉妹店のようです。

ダンニャワードさんは、河内長野市の三日市町駅前にありましたが、残念ながら先日閉店しました。しかし、彼方に来ればダンニャワードさんの味が楽しめるわけですね。

席の様子です。入口から見て左側の席の様子です。歴史を感じる戸棚など、古民家の雰囲気はそのままに、モダンなダイニングテーブルがありますね。

ちなみに誰もいないように見えますが、それは私が遅い時間に来て、他の方の食事が終わった後から撮影しているからです。実際には初日から多くの人で大盛況でした。

こちらは縁側だったところですが、ソファといすが置かれ、大きなガラスで外がみられる開放的な空間。

今回私が座ったのは入口から右側。後で詳しく触れますが、こちらのエリアはワンちゃんと食事ができるようなのです。

ということで何を注文しようか考えたところ、やはり本格ネパール料理のダルバードを食べてみることにしました。

ダルバートをおさらいするとネパールの定食であり家庭料理です。

ダル(豆スープ)、バード(米飯・バスマティライス)、カレー、タルカリ(野菜などを炒めたおかず)、アチャール(漬物)、チャトニ(タレ)、ヨーグルトがひとつのプレートに収められています。

他にもいろんなメニューがあります。ネパール料理がメインですが、どら焼きのお店があるとおり、おやつとして和のスィーツも充実しています。そして左下を見てください。

和食のように見えるものがありますね。そこになぜかナンが入っています。これはいったいどういうことでしょうか?

なんと不思議な「ネパール膳 彼方」というメニューです。要するにカレーランチセットと言えるものなのですが、古民家にあるレストランなので、あえて和の食器を利用したという試み。

余談ですが、ネパール料理に本来ナンはないのですが、どうしても南アジア料理と言えばインド料理のカレーで、そのカレーと言えばナンという印象が強いので、用意されているようです。

ダルバードのような南アジア料理に精通した人、食べ慣れていないけれど挑戦してみようという人の両方が納得できるメニューというのは、大変すばらしいことですね。もちろんカレーの辛さもいくつかの段階から選べます。

ということでしばらく待っていると料理が登場しました。

こちらがダルバートです。来たときにはバスマティライスに湯気が立っていました。ダルバードは「瀧谷」「嶽山」「金胎寺」と和風の名前がついていますが、いずれも彼方地域と馴染みの地名。

画像は「瀧谷(2280円:税抜)」で、スペシャルバージョンです。チキンとマトンカレーの2種類が付いていて、さらにデザートとして「窯焼きりんご」が付きます。

なお嶽山(1680円)はスイーツ無しで、金胎寺(1550円)は、カレーが1種類(チキン又はマトン)となります。

食べ方は人それぞれだと思いますが、一般的な食べ方は最初に盛り付けられていた器を皿から出したあと、とりあえず一通り味見をします。そのあとは下の画像のように全部皿に入れて混ぜて食べます。

味わいですが、これは日本人に妥協していない本格派の味わい。これならネパール料理を食べ慣れている人も納得できるでしょう。

ちなみにネパール料理はインド料理と比べてあっさりしている印象があります。胃もたれもありません。野菜が多いので、ヘルシーな印象もあります。恐らくはインド料理よりネパール料理の方が日本人好みだと思います。

もうひとつオーダーしていたネパール膳・彼方(1500円)がきました。和の器と南アジア料理の融合。一見奇抜にみえますが、古民家という空間で味わうには全く違和感がありません。

こちらはふたを開けたところです。左下から時計回りにチャトニ(タレ)、ターメリックライス、サラダ、モモ(ネパールの餃子)、チキンティッカ、2種類のカレー、デザートの白玉、一品(野菜カレー?)、プレーンナンです。

カレーは(チキン、ダル、野菜、キーマ、バターチキン、サグチキン)から選べるようになっていたので、バターチキンとサグチキン(ほうれん草と鶏肉カレー)を選びました。

ナンは追加オプションでお代わり自由(プラス100円)やチーズナン(200円)に変更できます。

こちらはデザートの白玉と餡ですが、これが後で良い効果をもたらしました。辛めの味のカレーにしてもらったので、食べ終わると口の中に辛味が残ります。そのあとこの甘いスイーツをいただくと見事に解消しました。

カレーの辛い余韻を楽しむ人はともかくとして、口の中が辛くてツライという人には最適なのかなと思いました。

さて、こちらはダルバートの「瀧谷」についている特別スィーツの窯焼きりんごです。アイスクリームが添えられていました。このメニューは単品650円で注文もできます。

ただ焼きあがるのに40分くらいかかるそうなので、時間にゆとりがあるときに注文しましょう。

蓋を開けるとこのような形で、焼りんごが現れました。

ナイフで中身を空けてみましょう。味わいは皮がパリパリで中はジュワとした口当たり、甘さは控えめで、添えてあるアイスクリームと一緒に食べると、よりおいしさが広がりました。

食後のドリンクで選んだのはホットチャイです。このほかラッシーと冷たいチャイにすることも可能です。

ここまでがネパール料理ミトの紹介です。古民家彼方にはそのほかにも3つのお店があります。

ふたつめはこちらの「イヌマル商店」です。これはワンちゃんのためのメニュー。一見、人が食べられそうなものも、実はワンちゃん仕様にアレンジしているそうです。

人が普通に食べられる食材の中にはワンちゃんにとっては良くないものもあるそうで、そういったものが排除されているわけです。

みると、ワンちゃんがいました。私の席はワンちゃんと利用できるエリアとなっていて、ワンちゃん用の席が用意されているのです。

そして、ネパール料理店らしく、ワンちゃんにも本場ネパール料理を味わってもらおうと専用のモモがあります。

ワンちゃんの知能、認知能力などの専門的なことは、私にはわかりませんが、こういうメニューがあるということは、「飼い主と同じものが食べられるんだ」という認識があるのでしょうね。

さらにワンちゃん用のグッズも販売しています。

飼い主にとっても心強いお店なわけですね。

見るとドッグランもあります。さらに通常の入り口と反対側にイヌマル商店というドアがありますが、ワンちゃんと一緒の人は、こちらから入れるようになっていました。

ワンちゃんの飼い主は、必ずしもネパール料理をというわけではありません。ランチ以外の利用者もいます。そういう人も楽しめるようにこのようなスィーツメニューも充実しているんですね。

炭火焼でお好みの焼き加減で団子が食べられるというのは、それだけでも楽しそうです。

ということで食事が終わりました。伝票の代わりにこのようなものが渡されました。南アジアのイメージっぽいですね。

さて、レジに行く途中にこちらの販売コーナーがあります。これは3つ目のお店、Un Village(アン ヴィラージュ)です。

ここには、ファイヤーキングなどのヴィンテージ食器やアンティークな雑貨類を取り扱っています。異国で長い年月が経過した雑貨類が、海を越えて日本の富田林彼方に来たわけですね。

最後になりますが、4つめとして「いさをのどら焼き」を紹介しましょう。古民家の入り口右側に売り場があります。ネパール料理のお店に和のスィーツが強い理由は、このどら焼きの存在があるからです。

通常のどら焼きと生どら焼きと二種類あります。私は遅い時間に来ましたが、売り場を見る限り、初日から結構売れているのがわかります。

最後に古民家彼方への行き方を紹介しましょう。瀧谷不動駅もしくは旧国道から赤い欄干の高橋を渡って彼方地区に向かいます。

橋を渡るとセブンイレブンがありますが、その前を左に曲がりましょう。

左側に石川が流れています。しばらくの間、下流方向に進んでください。

交番と児童公園を過ぎるとあとわずか。

少しわかりにくいのですが、この場所で右に曲がってください。

すると古民家 彼方が見えます。目の前が駐車場になっています。

というわけで、いさをのどら焼きを買って帰りました。右が餡バターで、左がチャイです。

食べた感想ですが、餡バターの方はどら焼きの中にバターが結構ふんだんに入っています。またチャイは見た目ではわかりませんが、口に含めばチャイを飲んだ時と同じ味覚が口の中を覆いました。

食事が終わり席を立った瞬間、画像の彼と目が合ってしまいました。彼はお店のスタッフなのでしょうか?私を見て「珍客が来た」とばかりに意味深な表情をしていました。

古民家彼方(外部リンク)
住所:大阪府富田林市彼方527
営業時間:11:00~17:00
定休日:不定休
アクセス:近鉄滝谷不動駅から徒歩8分
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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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