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【富田林市】まるでスリランカに旅した気分に!彼方にリバーサイドレストラン&カフェが開業しました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

富田林の南西部、河内長野市と接している彼方(おちかた)は、瀧谷不動明王寺(瀧谷不動尊)を中心に、山と田畑が広がるのどかな地域ですね。

この彼方も、他の南河内の地名同様に、市外の人には読みにくいようですが、この彼方の石川河川敷近くに、リゾート気分が満喫できるスリランカレストラン「リバーサイドレストラン&カフェ」が誕生したと聞いたので、さっそく行ってみました。

場所は滝谷不動駅から高橋を渡り、瀧谷不動尊方面に続く上り道で、セブンイレブンを過ぎた次の角を右に曲がります。

注意したいのはセブンイレブンの目の前にも細い道がありますが、そこではありません。その道の次の道、信号のある交差点です。

道を曲がったところ、この細い道をまっすぐに歩きます。

やがて、駐車場がありますが、画像の右上に見える赤い横線の見える建物がリバーサイドレストラン&カフェです。

この駐車場の一部に、リバーサイドレストランの駐車スペースがありますので、車の場合はここに停めてください。

入口に看板があります。この細い道の先に、あたかもスリランカにある邸宅のような建物が見えています。

そのまま歩いていくと、リバーサイドレストラン&カフェの入り口です。

滝谷不動駅からの行き方を地図にすると、こんな感じです。

前庭の広いコンクリート2階建ての建物は、まるで南アジアの高級レストランのような雰囲気!もうこれだけで、ここが富田林の彼方だということを忘れてしまいますね。

ということでお店の中に入ってみましょう。見た目は高級感があり、完全予約制の店のように見えますが、そうではありません。

もともとお医者さんの別荘だった建物だったものをリノベーションしているので、家の玄関のようになっています。ただし、店内には土足で中に入れます。

こちらが店内です。何となくですが、雰囲気が日本のレストランと違いますね。スリランカ人が作ったスリランカレストランなので、ネイティブな雰囲気です。

先に伝えておきますが、日本人のスタッフの方もいますし、スリランカのスタッフの方も日本滞在歴が長く流ちょうな日本語を話されますので、ご安心ください。

私が行ったのはお昼を過ぎた遅めの時間。ただし通し営業(11時から21時)しているのと、カフェだけの利用もできるようです。

大きなガラス越しに外が見えます。食事の後に見学しましたが、店の名前らしく石川を見える位置にテラス席がありました。

おしぼりの上に葉っぱが乗っています。さりげないけれど、その気遣いがいい感じですね。

訪問したのは連休中でした。リゾートの雰囲気が半端ないので思わずビールを注文してしまいました。このビールLIONラガー(900円)はスリランカのビール。アジア最古の醸造所で造られたビールです。ビールにおつまみが付いています。

ドリンクメニュー
ドリンクメニュー

余談ですが、このLIONのスタウトビールは、世界的なビール評論家マイケルジャクソン(歌手ではない人)が認めるほどの絶品。日本のアサヒスタウトにも似た濃厚な味わいはビールファンも絶賛の味わいです。ラガーは今回初めて飲みましたが、こちらも美味でした。

さて、注文した料理が来ました。スリランカ料理といえばやはりカレーを連想したので、カレープレートを注文しました。

カレープレートはAとB(いずれも1600円)があり、こちらはカレープレートB。スタッフの方の説明によると、よりカレーを味わいたい人向けのセットだそうです。

メインのプレートメニューとサイド・単品メニュー
メインのプレートメニューとサイド・単品メニュー

そのスタッフの方の説明では、最初にそれぞれ3種類のカレーを味わい、そのあとに全て混ぜた味を楽しむのが良いとのこと。

肝心の味わいですが、それぞれのカレーの個性を楽しんだ後に混ぜてみると、それぞれの良さがいい塩梅に混ざりこんだ複雑な味わいとなります。結果的に4種類の味が楽しめました。

サイド・単品メニューとデザートメニュー
サイド・単品メニューとデザートメニュー

カレーの味は辛くないので、辛いものが苦手な人も安心です。逆に辛い方が好きな人は、スタッフに申し出ると辛くしてくれます。

こちらは、コットゥ(1,300円)と呼ばれるスリランカの定番料理です。焼きそばのように見えるものは、小麦粉の生地を練って薄く伸ばして焼いたロティです。

ロティそのものはクレープのような形をしていますが、それに鉄板の上で素早く細切りにして、肉や野菜を共にいためたものです。

こちらは単品のパラータ(400円)です。小麦で作った薄焼きのパン(ナン)の生地に油を入れて焼いたものです。カレーとの相性も良いです。

ひとつひとつのメニューには結構ボリュームがあります。まだ食べたいものがあったのですが、それは持ち帰りにしました。

ここで、お店の人に少しお話を聞きました。ホールをしていたスリランカの人は、オーナーのおひとり、マヘイジさん。呼びにくいからと、「ニックネームのアベと呼んでください」とおっしゃっていました。

アベさんは、レストランとは別の会社を持っています。この物件は友達の台湾の人がお持ちでで、レストラン物件を探していたアベさんにここでしないかと紹介したそうです。アベさんはスリランカ人の有名シェフ、ジャヤンタさんに料理をお願いすることにしました。

こうしてひとりの台湾人とふたりのスリランカ人が手を組んで、このお店が誕生しました。

オーナーのおひとり、シェフのジャヤンタさん。日本にいるスリランカ人で彼のことを知らない人がいないといわれるほどの有名人です
オーナーのおひとり、シェフのジャヤンタさん。日本にいるスリランカ人で彼のことを知らない人がいないといわれるほどの有名人です

アベさんは途中から自分の会社の方の予定があるので店を後に、その代わりシェフのジャヤンタさんが話をしてくれました。ジャヤンタさんは20年以上前にスリランカから日本に渡り、関西の某大人気スリランカ料理店で15年働いたそうです。

ジャヤンタさんは「いつか自分の店を持ちたい」と思っていました。3年前に15年働いたお店をやめた後、これからどうしようかと思っていたときに、アベさんから声がかかりました。

「この場所は素敵だ」と、ここを見たジャヤンタさんは直感します。そこからみんなでお店を造っていこうとなりました。店はオープンしたばかりですが、実はまだ未完成なのです。

現在は1階部分だけが客席ですが、いずれ2階席も客席にする計画があるそうです。屋根の部分や窓枠の赤い色も、スリランカにあるお店をイメージして今回塗りました。

また建物の前に広々した庭園とテラス席がありますが、ここは元日本庭園だったそうで、大きな池もあった場所です。池を埋め広場のようにしていますが、ここも全体に芝生を敷いて、もっと多くの席を設ける計画があるそうです。

ということで完成した姿が気になるところですが、結構広い敷地なので、今のままでもウエディングパーティなんかにもよさそうだなと思いました。

元々の竹林の借景と庭に植えている木々が秋の紅葉に色づき始めていて、今でも良い感じです。また木の下には照明も設置されており、夜間はまた違う雰囲気になるだろうと想像ができます。今度は夜に来てみたいと思いました。

ということで、持ち帰りで頼んだのがこちらです。

丸い方がスリランカコロッケ(3ピース500円)と、細長い方はゴダンバロティというロティに具を入れてロール状に巻いたものを油で揚げたロールス(1ピース300円)。これを家で食べました。どちらも自家製チリソースとの相性がばっちりでした。

というわけで、彼方にできたスリランカレストランをご紹介しました。石川の河川敷を眺めながら、ぜひスリランカに旅した気分を満喫してくださいね。

リバーサイドレストラン&カフェ(RIVERSIDE RESRTAURANT&CAFE)
住所:大阪府富田林市彼方99
電話番号:080-5564-8843
営業時間:11:00~21:00(L.O 20:30)
定休日:火曜日
アクセス:近鉄滝谷不動駅から徒歩8分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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