【大津市】思い出の服や本を交換して循環する場所が旧大津公会堂に出来ています
こんにちは、Sariです!今回はエシカルレポートです。
大津市浜大津にある旧大津公会堂2階にある「談話室・座」というスペースに今年開設された、「本の交換所」「服の交換所」をご紹介したいと思います!
「あるものを大事に使い、引き継いでいきたい」と思う人の気持ちで成り立つ交換所。
設立の経緯から運営の方にじっくり聞いてきましたので、レポートしていきますね!
旧大津公会堂
旧大津公会堂は、来年90周年を迎える歴史ある建物。大津公会堂として当初は商工会議所の事務所や図書館があったりしたそうですが、戦後に大津公民館や大津市社会教育会館など名を変えながら市民の交流の場として親しまれてきました。14年前に老朽化のため耐震補強工事(平成21年6月~)を行うことに。それを機に多様化・高度化する市民ニーズに対応するため指定管理者制度を取り入れ、リニューアルしました。
地下1階と1階は飲食店のテナントが入り、2階が今回ご紹介する「談話室・座」のスペースとなります。
みんなが立ち寄れる場に
今年から2階を管理しているNPO法人BRAH=art.さんによってリニューアルされた、こちらが「談話室・座」というスペース。自由に出入りできる環境を目指されています。
BRAH=art.さんは”ただスペースを貸すだけでなく、ここを拠点に大津の中心市街地が活性化する”ことを目指してこのような場所を作られました。
「本の交換所」は以前瀬田で行っていたものをこの場所に設置されました。
「服の交換所」は9月末から新たに始まった活動です。
どちらも、誰でも自由に本や服を持ち寄って寄付し、欲しいものを持ち帰ることができます。
本も服も、対象年齢やジャンルは問いません。どのようなものでも寄付することができます。
「服の交換所」に協力している伊藤さん。瀬田で「arigatami」というリサイクルショップを営んでおられる方です。
[arigatamiさんを取材した時の記事はこちら]
【大津市】お洒落なリサイクルショップはお洒落カフェの奥に。「もったいない」を解決するその活動をレポ
このようなメッセージカードが用意されていて、持ち寄った本や洋服の思い出を引き継いでもらう人へメッセージを残せるようになっています。
このような感じでメッセージがついていて、選ぶ際にそれまで使っていた人の想いを感じることが出来ます。ただもらうだけでなく、以前使っていた人の想いも引き継ぐことができる、素敵な取り組みですね。
こちらは手作りの持ち帰り用紙袋。BRAH=art.さんの事業所の1つに「atelier ikkai-sankai」という拠点があり、障害者の人が作品を作る活動をしておられるのですが、こちらの紙袋は旧大津公会堂の職員がそれの作品をアレンジして作っています。持ち手から丁寧に手作りされた紙袋を、無料で使うことができます。
気に入った服や本は、特に申告などせずそっと持って帰ることができます。持ってきたものも、そっと置いて帰れます。気に入ったものがあったらとりあえずもらって帰って、後日交換するものを持ってくるというのも良いそうです。
「誰でも気軽に利用できるように」というのがこちらのスペースの目指すところなのです。
まとめ
「談話室・座」では大津の方が自由に入り、交流することを目的に開放されています。
テーブルがあるのでそこで本を読むも良し、歓談するも良し、飲食も可能という空間です。
コーヒーの提供も不定期にされているそうで、今後は寄付制にして誰でも自由に淹れて飲むことができるようになるとか。
自分はもう使わないけれど、まだまだ使える本や服、誰しも持っているのではないでしょうか。大事にしていて捨てられない思い出のものもあるかもしれません。
そういったモノたちが新しい人の手によってまた使われ、生かされるなら、素晴らしいと思いませんか。
ぜひこの交換所に、まずは足を運んでみてください。