阪神・藤浪、卒業を発表した乃木坂46・松村沙友理に捧げる?甲子園での131m弾!
1988年開校ながら、甲子園優勝8回を誇る大阪桐蔭高校。スポーツだけでなく勉強にも力を入れており、難関国立大学に多くの合格者を出している。
その大阪桐蔭の卒業生で、国民的アイドルグループの乃木坂46の中心メンバー、松村沙友理が4月15日にグループからの卒業を発表した。
乃木坂46一期生の松村は、デビュー・シングルの『ぐるぐるカーテン』から6月9日に発売予定の27枚目シングルまで27作連続で選抜メンバー入りを果たしている。
高校生のときは「甲子園で応援していた」という松村は1年生の夏に、浅村栄斗(現東北楽天ゴールデンイーグルス)らの活躍で甲子園優勝を経験。
大阪桐蔭では毎朝、英単語テストが行われるが、松村は勉強用に使っていた英単語帳に、エース投手の福島由登(現社会人野球のHonda、2020年都市対抗野球大会決勝戦の胴上げ投手)と4番の萩原圭悟(2018年に引退。2016年にヤマハで社会人野球日本選手権優勝)からサインを貰い、10年以上も大切に保管していた。
大阪桐蔭で松村の2学年後輩に当たるのが藤浪晋太郎。松村が3年生のときには松村を甲子園へ連れて行くことはできなかった藤浪だが、松村が卒業した翌年の2012年春の選抜で甲子園優勝を果たすと、3年生の夏となった12年夏も優勝して、史上7校目となる春夏連覇を達成した。
阪神タイガースに入団後は3年連続して二桁勝利を挙げ、期待通りの活躍をしていた藤浪だが、ここ数年は思うような投球ができずに苦しんでいた。
その藤浪が、母校の先輩である松村の卒業発表直後のタイミングで、高校時代の溌剌としたプレーを彷彿させるプレーを見せた。
4月16日のヤクルトスワローズ戦に先発した藤浪は、投げては6回途中までに5四死球と制球に苦しみながらも3安打無失点。打でも飛距離131メートルの超特大ホームランを放って、思い出の甲子園球場で1450日ぶりの白星を手にした。
「ここ数年成績もずっと良くなくて甲子園で全然勝ててなかったので、本当に甲子園、タイガースファンの前で本当に勝てて良かったと思います」と本拠地のファンの前で語った藤浪。この試合では虎の顔が大きく描かれたサードユニフォームを着用したが、「今日大阪のおばちゃんみたいなユニホーム着ているので、しぶとくいってやろう」と話してファンを笑わせた。
虎の顔が大きく描かれた服といえば、2017年の紅白歌合戦、天童よしみが「道頓堀人情」を熱唱したときに、ダンサー役を務めた松村も着ていた。
松村沙友理が卒業を発表した次の日に、藤浪が特大ホームランを打ち、球場に隣接されている甲子園歴史館には松村のサインボールも飾ってある甲子園球場で1450日ぶりの勝利を飾ったのは、ただの偶然だったのかもしれない。
甲子園を連覇したときに大阪桐蔭でバッテリーを組んでいた森友哉(現埼玉西武ライオンズ)も、同じ日に行われた福岡ソフトバンクホークス戦で決勝ホームランを放っている。
こちらも偶然の仕業かもしれないが、大阪桐蔭の黄金バッテリーが松村卒業翌日の試合で存在感を示したことだけは確かだった。