HSPは勉強ができない!?特性を利用したオススメの勉強法を紹介します!
こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、インスタにてHSP気質やメンタルヘルスに関する発信を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
- 人一倍頑張っているはずなのに点数につながらない。
- すぐに気が散ってしまう。
- 間違えるとその問題にこだわりすぎて、前へ進めない…。
HSP気質の人なら、思い当たることがあるのではないでしょうか。
また、子どもがHSP気質なら、その子に合った勉強法を何とか見つけてあげたい!と親心に思ってしまいますよね。
今回はHSPなら誰でも一度は悩む!?相性の良い勉強法について紹介します。
ぜひ、参考にしてみましてみてくださいね。
HSPとは
HSP(Highly Sensitive Person 「ハイリー センシティブ パーソン」)とは生まれつき非常に敏感な感覚と繊細な感性に優れた人のことを指す心理学の概念です。
主な特徴としては
・過度な刺激を受けやすい
・深読みし過ぎてしまう
・人の気持ちに振り回されやすい
・周囲の変化にいち早く気づく
・自己否定が強い
などがあげられます。
世界には性別・人種関係なく、15~20%の割合で繊細な感覚をもった人が存在しています。
最近の統計では日本人の5人に1人が該当すると言われています。
HSPは勉強ができない?
- 自分はまだまだ勉強不足…。
- 人と比べて自分は劣っている。
- 生まれつき頭が悪いから…。
HSPは人一倍、頑張り屋さんが多いのですが、自分の短所を見つける傾向があり、ついつい自己否定しがちです。
中には勉強ができないことをコンプレックスに感じ、どうすれば勉強ができるようになるのだろうか…と思い詰めているHSPもいるのではないでしょうか?
HSPは人一倍深く考え込んでしまう性分なので、理解するまでに時間はかかりますが、一度マスターしてしまうと驚くべきスピードで実力を発揮できる能力を持っています。
つまりHSPは勉強との相性は良いと言えるでしょう。
特に好きな分野では環境さえ整えば、優れた才能を発揮できるのです。
HSPは勉強をする時、集中できる環境を整えよう!
勉強ができないと感じてしまう要因の一つとして、学習環境が合っていないことがあります。
集中できる場所、環境を見つけることはHSPが勉強をする上で、重要なことと言えるでしょう。
家の他に図書館、カフェ、レンタルスペースなど自分に合う場所を2~3か所持っておくようにしましょう。
その際に、時間帯や立地も考慮して選ぶのがオススメです!
HSPは勉強した内容を自分の言葉でまとめてみよう!
物事を一つ一つ理解するため、自分だけの言葉でまとめたオリジナルノートを作成してみるとよいでしょう。
その際にイラストなどを加えながら、自分が見やすいように工夫して作成すると、楽しく学習できるかもしれませんね。
字をずっと書くことが苦手な人は参考書に気付いたことや感じたことを、書き込む手法もおススメですよ。
HSPは間違えた問題を何度も解いてみよう!
自分はもっとたくさんの問題を解いて、何が出ても完璧にしておかなければならない!と考えていませんか? 教科にもよりますが、問題集も1冊1000円~3000円と安くはありませんよね。
それに、たくさんの問題集を購入しても、全冊コンプリートできない場合がしばしばあるのでは?
どの問題集も言い回しが変わっているだけで、基本的には同じパターンの問題が載せられています。
つまり、同じ問題集を徹底的に解いて、間違えた問題を何度も繰り返し解く方が時間的にも経済的にも効率が良いです。
また、同じ問題にチャレンジすることで自分の理解がどれくらい進んでいるのかがわかり、モチベーションの向上にもつながります。
HSPは勉強で完璧を求めない!
一つのことを深く追求しがちなHSPはついつい満点をとらなくてはいけない!とハードルをあげがちです。
でも、ほとんどのテストや資格は満点を取らなくても合格できますよね?
どうしても理解できない、納得のできない問題は捨て問題として諦めることも肝心です。
こだわりすぎて学習が進まなければ元も子もありません。
HSPは勉強する目標を設定しよう!
勉強を始める前に目標を設定しましょう。
この勉強のゴールは一体何なのか、明確に決めておかなければ「頑張ること」が目標になってしまいます。
たとえば…
・受験に合格するため
・定期テストでクラス上位を目指すため
・資格試験に合格するため
・自己啓発のため
などの目標を設定してみましょう。
そうすることで、自ずと自分が目指している方向性から、ぶれることなく勉強に集中できますよ。
HSPはプレッシャーや不安に慣れる練習をしよう!
自己肯定感が低いHSPは常に不安とプレッシャーと闘っています。
勉強中も本当に合格できるかな…、不合格だったらどうしよう…などとあれこれ深く考えてしまいます。
特に結果が求められると上手に実力を発揮できないこともしばしば。
そこで、普段から時間を計って問題を解くことや、本番と同じ環境に慣れておく(模擬試験を受ける)ことが必要です。
また、いっそのこと失敗しても何とかなる!と開き直ることや、逃げ場を作っておくようにしましょう。
心に余裕が生まれると焦った勉強法が無くなり、頭に入りやすくなりますよ。
HSPは自分に合ったスケジュールを調整しよう!
頑張り屋で自分に厳しいHSPは無理をしてしまいがちです。
ずっと勉強を続けていても集中力が途切れ、かえって効率が悪くなります。
必ず、休憩をとったり、休日を設けたりして、無理なく勉強を続けられる環境を整えましょう。
特に社会人は仕事の合間や休憩時間、休日に時間を調整して勉強をしなければいけませんので、自分を追い込まないよう気を付けてくださいね。
HSPは色々な勉強法を試してみよう!
HSPと一言で言っても、色んなタイプがあります。
どんな勉強法が合うかは人それぞれです。
個人差があるので、今回紹介した方法以外にも、色々と自分に合ったやり方を試してみましょう!
たとえば、スマホのアプリの活用やYouTubeの動画や音声を活用するなど方法はたくさんあります。
また、対面授業が苦手なHSPは通信講座やオンライン授業で勉強するのも良いかもしれませんね。
ぜひ、自分に合った勉強法をさがしてみましょう。
まとめ
・HSPは物事を深く追求しコツコツと継続した努力ができるので、勉強との相性は良い
・HSPは環境に敏感なので、自分に合った場所で勉強する
・HSPは一つ一つ理解しながら自分のオリジナルノートを作成する
・HSPは同じ問題集で間違った箇所を何度も解く努力をする
・HSPは妥協点を見つけて、完璧を求めないようにする
・HSPは勉強する目的を明確に設定する
・HSPはプレッシャーや不安に慣れる練習をする
・HSPは無理のないスケジュール管理が必要
・HSPは自分に合う勉強法を色々と試してみるのがオススメ
最後にHSPは「苦手なこと」「向いていないこと」を克服するより、得意を活かす方が断然オススメです。
「勉強ができない自分」に目を向けるのではなく不得意なことも受け入れた「ありのままの自分」を好きになることで、気持ちがラクになるのは言うまでもありません。
HSPはいつでも、どこでも、どんなことでも人一倍、頑張っているハズです。
まずはそのことを自分に、お子さんに褒めてあげてくださいね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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