アンネフランク90歳の誕生日を記念し子供時代の家を「Google Arts & Culture」公開
第2次大戦時にナチスドイツによるユダヤ人の迫害で約600万人のユダヤ人や政治犯、ロマらが殺害された。いわゆるホロコースト。ナチスの迫害からオランダ・アムステルダムの隠れ家で1942年から約2年間隠れていたアンネフランク。アンネは1945年に収容所で命を落としたが、隠れ家で執筆していた「アンネの日記」が戦後出版され、現在でも世界中で読み継がれている。
ホロコーストの記憶のデジタル化
アンネの誕生日は1929年6月12日。アンネが生きていたら、今年(2019年)で90歳を迎える。そのアンネの誕生日の6月12日にGoogleは、アンネフランク博物館と協力して、アンネが隠れ家に潜む前に子供時代を過ごした家、家族の思い出の写真、貴重な映像などを紹介するコンテンツを「Google Arts & Culture」で公開した。当時の貴重な写真や映像をデジタル化して公開、家の中をストリートビューで閲覧することができる。「Google Arts & Culture」ではアンネフランク以外にも世界中の多くの歴史や文化をデジタル化してオンラインで公開している。
アンネフランクは収容所で命を落としたが、アンネの父は辛うじてホロコーストを生き延びることができた。ホロコーストの生存者や経験者は世界中で年々高齢化が進み、減少している。欧米やイスラエルではホロコースト時代や戦前のユダヤ人の生活などの貴重な写真や映像、生存者の記憶や声をデジタル化して保存し、次世代に語り継ごうしている。
▼アンネが生前、隠れ家に潜む前の貴重な動画(アンネフランク博物館)