今晩サウジカップ!オリンピック選手の父がブリーダーズカップ優勝のマルシュロレーヌで世界最高賞金に挑む
サウジカップデー 日本からは6レース12頭が参戦
日本時間26日夜から27日にかけて、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場でサウジカップデーが開催される。当日行われる8レースのうち7つがグレードレースで、日本からはそのうちに6レースに12頭が参戦する。出走時間と出走馬は以下のとおり。
1R ネオムターフカップ(G3、芝2100m)
日本時間26日21時45分発走予定(現地時間 26日15時45分)
日本からの出走馬 オーソリティ
2R 1351ターフスプリント(G3、芝1351m)
日本時間26日22時25分発走予定(現地時間 26日16時25分)
日本からの出走馬 エントシャイデン、ソングライン、ラウダシオン
3R レッドシーターフハンデキャップ(G3、芝3000m)
日本時間26日23時5分発走予定(現地時間 26日17時5分)
日本からの出走馬 ステイフーリッシュ
5R オバイヤアラビアンクラシック(G2、ダート2000m)
日本時間27日0時25分発走予定(現地時間 26日18時25分)
日本からの出走馬 なし(※純血アラブ種による競走)
6R サウジダービー(G3、ダート1600m)
日本時間27日1時5分発走予定(現地時間 26日19時5分)
日本からの出走馬 コンシリエーレ、セキフウ
7R リヤドダートスプリント(G3、ダート1200m)
日本時間27日1時45分発走予定(現地時間 26日19時45分)
日本からの出走馬 コパノキッキング、ダンシングプリンス、チェーンオブラブ
8R サウジカップ(G1、ダート1800m)
日本時間27日2時35分発走予定(現地時間 26日20時35分)
日本からの出走馬 テーオーケインズ、マルシュロレーヌ
日本ではグリーンチャンネルが無料中継する(再放送もあるが、こちらは有料とのこと)。JRAによる馬券の販売はない。
見どころは1着賞金1000万米ドル(日本円で約11.5億円)のサウジカップ(G1)だ。現地の記者会見でマルシュロレーヌを管理する矢作師は「ブリーダーズカップのチャンピオンとして恥ずかしくないレースをしてほしい」と抱負を述べた。テーオーケインズを管理する高柳師は引き当てた8番枠に好印象をいだいているという。
相手関係だが、昨年からの連覇を狙うイギリスのミシュリフ(牡5)はここを目標に仕上げられてきた。アメリカからは昨年のケンタッキーダービーで繰り上がり優勝したマンダルーン(牡4)も出走する。なかなか手ごわいが、悔いのないレースをして欲しい。
全般的に強豪相手ではあるが、筆者は1Rのネオムターフカップに出走するオーソリティに優勝の可能性を感じていることを書き加えておく。
■2021年サウジカップ 優勝馬ミシュリフ
オリンピック選手の父が世界最高賞金のサウジカップへ挑む
マルシュロレーヌを担当する田代厩務員は矢作厩舎に所属するベテラン厩務員だ。そして、東京オリンピックでも活躍したバレーボールの田代佳奈美選手の父でもある。
父は娘に「目の前の勝負に勝ち切ることが肝心」と教えてきた。
田代佳奈美選手はいま、フランスのプロリーグであるナントに所属し、活躍中。父がサウジで懸命にマルシュロレーヌの世話に奮闘しているのをフランスから応援しているそうだ。
2021年は父はアメリカの伝統あるGIレースで勝ち、娘はオリンピック日本代表として頑張った。田代家はそれぞれ世界と戦ってきた。その様子を一家を支える田代厩務員の妻で佳奈美選手の母である智美さんはコロナ禍のため応援に行くことができず、日本で見守り続けている。
「主人も娘も海外では想定外な出来事もあるようですが、それも受け入れて楽しんでいます。最後まで思い切り、頑張って楽しんできて欲しいです。」(智美さん)
■2021年ブリーダーズカップディスタフ 優勝馬マルシュロレーヌ