「K-1」公式サポーターも務める井口綾子が語る「あきらめない」生き方
「K-1」の公式サポーターを務め、7月7日の「K-1ワールドMAX」(東京・代々木第二体育館)ではゲスト解説も務めるタレントの井口綾子さん(27)。青山学院大在学中の2017年に「ミス青山コンテスト2017」で準グランプリを受賞したことをきっかけに芸能界入りしました。どんな状況においても「あきらめない」生き方が自らの幹になっていると言葉に力を込めました。
格闘技の“英才教育”
今年3月から「K-1」の公式サポーターを務めさせてもらっています。7月7日の大会では2回目となるゲスト解説もさせていただきますし、本当にご縁に感謝するばかりです。
父も、3人の兄も格闘技が好きで、子どもの頃から自然と見るようになっていったんです。親から怒られる時も「ボブサップも一回負けてからが…」みたいに格闘技のたとえをふんだんに盛り込まれたりもしまして(笑)。そんな中で、本当にナチュラルに格闘技に慣れ親しんでいったんだと思います。
知らず知らずの“英才教育”が、後になってお仕事でも役立つ。そうなるとは夢にも思ってなかったですけど、人生、本当に分からないものだなと感じています。
「あきらめない」生き方
そもそも、小さい頃から芸能の仕事には興味があったんです。いつかオーディションを受けられたらなという思いもありました。
ただ、ウチの親の愛が非常に強かったのか(笑)、愛されれば愛されるほど大きくなっていく家でして。一番下の兄は193センチ160キロくらいあります。
私も子どもの頃からぽっちゃりしていて、小学校の時も「かわいらしい」と親からしか言われたことがないような子でした(笑)。
そんな状況でもあったんですけど、小学5年の頃からは体型を気にするようになって、中学に入ると渋谷でスカウトの方から声をかけていただくようにもなっていきました。
そうなると「本当に芸能界に進むということもあるかも」とリアルに思うようになっていって。そこからさらに意識が高まっていって、最終的には大学のコンテストで準グランプリをいただいたことをきっかけに、今のお仕事を始めました。
「K-1」のお仕事もさせてもらうようになり、近くで選手の皆さんの姿を見ていると、あきらめないことがいかに大切か。それを再認識しています。
命を懸けてでも勝つ。何が何でも勝つ。あきらめない姿勢というのは、結果がどうであっても人の心を動かすし、それ自体に大きな意味があるんだなと。
私も、以前から「あきらめない」が座右の銘でもあったんですけど、さらにその思いが強くなりました。
ぽっちゃりしていたところからでも「芸能のお仕事をあきらめない」と思っていたら、道が開けましたし、大学も本来入りたかったところはダメだったけれども、そこで前を向き続けたからコンテストでの結果につながった。
変な挫折感で足を止めてしまうのではなく、置かれたところで足を前に進める。それを続けることで開く扉がある。それは本当に強く感じています。
今年1月からは父の会社の仕事を本格的にやってもいて、そのことによって新しい感覚を得てもいます。
会社は美容室を経営しているんですけど、私は全国の専門学校をまわってリクルート活動をしたり、商品のPRをしたり、そういう分野を担当しています。
これまでは自分がタレントとして周りの方々に支えていただくという形が多かったんだと思うんですけど、会社では美容師さんがタレントみたいなもので、そこを支えるのが私たち。そちらからの考え方がプラスされているのも、本当に大きなことだと感じてもいます。
…なんだかすごくまじめな話をしてしまっていますけど(笑)、本当に今自分が思っていることばかりですしね。あきらめたら終わり。それは間違いのないことだと思いますし、これからもしっかりと積み重ねを続けていきたいと思っています。
(撮影・中西正男)
■井口綾子(いのくち・あやこ)
1997年3月24日生まれ。神奈川県出身。青山学院大学に入学し「ミス青山コンテスト2017」準ミス青山に選ばれる。18年に「週刊プレイボーイ」でグラビアデビュー。19年にはファースト写真集「いのあや」をリリースする。今年3月から「K-1」公式サポーターに。7月7日に行われる「K-1ワールドMAX」(東京・代々木第二体育館)ではゲスト解説を務める。