WBCバンタム級チャンピオン中谷潤人のLAキャンプがスタート #専門家のまとめ
WBCバンタム級チャンピオンの中谷潤人が現地時間の昨日、LAXエアポートに到着した。今日から、師であるルディ・エルナンデス、そして岡辺大介トレーナーの指導の下、恒例のLAキャンプが始まる。15歳にして単身で乗り込んだ本場。「世界チャンピオンになる」という夢に向かって迷うことなく突き進んだ少年は、3階級制覇を成し遂げた。が、まだまだ満足せず「道半ば」と繰り返す。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
中谷は今日から1ヵ月間、彼の原点と呼べる米国LAでキャンプを張る。通常、月、水、金、土に様々なタイプとのスパーリングをこなす。前回の試合前は、トータルで236ラウンドに及んだ。この数字は日本人世界チャンプたちの倍以上だ。
昨年10月、LAキャンプ後の最終調整で、"仮想ペッチ・ソー・チットパッタナ"として5ラウンドのスパーリングパートナーを務めた現日本スーパーフライ級王者、高山涼深は脱帽しながら言う。
「半端じゃない数ですね。でも、世界で戦うのなら、そのぐらいやらないとダメだなとも感じます。5ラウンドを通して手応えがなく、全部やられたなという感じでした。捌かれましたね。距離の取り方、重心移動、そして、力を入れる時と入れない時の強弱の付け方が抜群です。
日本タイトルマッチよりも消耗してヘロヘロになりましたよ。これが世界なんだなと、肌で教わりました。まだまだ遠いですね。もの凄くいい経験をさせて頂きました」
中谷はLAで、更なる高みに向かって自分を虐め抜く。また一つ、階段を上がるために。