統一戦に向けてキャンプ中のWBAライトヘビー級王者
来たる2月1日にネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで催されるWBA/WBC暫定ライトヘビー級タイトルマッチ。WBC暫定王者であるデビッド・ベナビデス戦に向け、テキサス州スタッフォードで汗を流すWBAチャンピオン、デビッド・モレル・ジュニアの言葉をお届けしよう。
キューバから亡命してプロに転向し、11戦全勝9KOと順調に歩を進めてきたモレルは言う。
「ベナビデスはボクシング界で最も危険なファイターの一人と見なされている。人々はヤツを“メキシカン・モンスター”と呼ぶが、俺はモンスターを恐れない!俺のような相手と対戦したことがないし、試合当日の夜になれば、ヤツがこれまで戦ってきた誰よりも俺が速く、強く、賢いことを思い知ることになるさ」
モレルとベナビデスは、11月19日に組まれた試合発表記者会見の席でトラッシュトークを繰り広げた。そして、クリスマス休暇直前に組まれたマイアミでの公開練習の際にも一悶着あった。
フェイスオフの際、ベナビデスが握手の右手を差し出すと、モレルがこれを拒否。しばし、顔を付けての言い合いが続いたが、怒りを露わにしたWBC暫定チャンプが両手でWBA王者を突き飛ばす。これに対して、モレルは肩にかけていたWBAのチャンピオンベルトをベナビデスに向かって投げる、という行為に及んだ。
モレルはベナビデスへの怒りをモチベーションに、調整中だ。
「ベナビデスは俺を口汚く罵り、軽視している。リングで向かい合えば、言葉など何の武器にもならない。ゴミのような口ぶりは、俺を煽るだけだ。このパンチでヤツのプライドを粉々にしてやる。ヤツは言動を後悔するだろうよ。
今回のキャンプは過酷なメニューが続くが、それが好きだ。トレーナーのロニー・シールズは、精神的にも肉体的にも過去に無いほど俺を追い込んでいる。毎日、己を磨いてきたよ。完璧でなければベナビデスに勝てないとわかっているからね。本物のファイトがどんなものか、世界に見せる準備は万端だ」
モレルはプロ転向直後からベナビデス戦を希望してきた。
「ベナビデスに勝てば、俺はトップに立つだけでなく、世界最高のファイターとして確固たる地位を築ける。試合が終わればこの階級の王者が誰なのか、疑う余地が無くなる。栄冠を手にする準備は万端だぜ。ずっとヤツとの試合を待っていたからな」
2月1日はどんなファイトになるか。楽しみだ。