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心が疲れやすい「繊細さん」のSOSをキャッチする方法について紹介

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

「いつもモヤモヤ」「ソワソワ、ドキドキ落ち着かない」「自分がどうしたいのか分からない」など、繊細さんは日常生活の中で心が落ち着かないことが多いのではないでしょうか。

「もうイヤだ!」「疲れた!」と心のSOSが聞こえたとしても、つい無理をして我慢し続けてしまう繊細さん。

今回はそんな繊細さんを救う方法について、いくつか紹介したいと思いますので、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね!

繊細さんはネガティブな感情を大切にしてみる

自分の心が絶えずSOSを発しているにもかかわらず、それを無視して「まだまだ、やれるハズ!」「弱音を吐いちゃダメ!」と自分を叱咤激励していませんか?

そんな繊細さんに限って「自分の気持ちが分からない」「したいことが分からない」と訴える傾向があります。

自分の気持ちやしたいという欲求がわからなければ、残念ながら自分をいたわることはできません。

ただ、「したいこと」が分からなくても「したくないこと」には、気づきやすいのではないかと思います。

繊細さんはどちらかと言うと、慎重さからネガティブな感情を抱きやすい側面がありますが、そのような負の感情や欲求に着目し、自分の方向性を考えてみるのも一つの選択肢です。

したいことが分からないからと言って、やりたくないことを我慢し続けるのではなく、気づいた時点で、可能であれば手放してみるのも自分を救うためにも必要なことではないでしょうか。

繊細さんの心がクタクタに疲れる理由は?

毎日、心がクタクタに疲れていませんか?

心が疲れる理由はたくさんあるけれど、ちゃんと考えたことはないと言う方は、この機会に一緒に考えてみましょう。

心が疲れる理由は、主に3つあるかと思います。

「我慢する」毎日を送っているから

心が疲れている理由の1つは、おそらくあなたは何かを「我慢」しているからではないでしょうか。

たとえ小さな我慢であっても、心の中で積み重ねていく内に、我慢することが当たり前となり、苦痛に対して鈍感になってしまいます。

しかし、このまま放置していれば、心はさらに疲れていきます。

心が疲れすぎると、自分でも思いがけないような激しい行動を取ってしまったり、心の病につながったりするリスクが高くなります。

そうならないためには、「もうイヤだ」「したくない」という感情に気づき、一つ一つ丁寧に向き合う必要があります。

「感情」よりも「思考」を優先させているから

「〇〇しなければ」「あの人はどう思っている?」など思考優先の生き方をしていると、自分の思いや感情を後回しにし、他人目線で物事を考えるようになってしまいます。

そのため、判断基準が自分ではなく、他人や社会に基軸を置いたものになり、素直な気持ちでいることが難しくなります。

それに対して感情優先の生き方をしている人は、自分の気持ちや感情、欲求に自然と気づける場面が多くあり、判断基準も常に自分自身にあります。

「他人軸」で生きているから

繊細さんは「自分以外の誰か」を判断基準に置いて、迷惑が掛からないように自分の行動を決定してしまうことが多いのではないでしょうか。

例えば「体の調子が悪くても、迷惑を掛けてはいけないから学校や仕事に行く」という選択をしてしまう人がいるかもしれません。

自分の性格や気質、置かれている立場、育った環境などが影響しているものと考えられますが、「他人軸」中心で自分の言動を選択することが多いと、自分の思ったように物事が進まず、八方ふさがりになってしまいかねません。

「思考」ではなく「体」に意識を向ける

繊細さんの中には何をしていても、自動的にあれこれと考えが思い浮かび、心休まることがないと言う方がいます。

寝る前にさまざまなことが頭の中に思い浮かび、安眠することが難しいということもあるのではないでしょうか。

そんな時は「ボディスキャン」を習慣にすることで、思考ではなく体に意識を向けるようにすると良いでしょう。

ボディスキャンは体の各部位に順番に注意を向け、「今この瞬間」に気づくためのトレーニングです。

体について「思考」するのではなく、体の感覚を「経験」することが最大のポイントです。

仰向けになり目を軽く閉じて、呼吸を意識します。

自分自身の体に起こるあらゆる感覚に心の目を向けます。

意識をおなかに向け、ふくらみやへこみを感じます。

足の付け根から足先、足の指1本1本まで注意を向けます。

吸った息が肺に入り、全身を巡るところを意識し、イメージします。

頭、首、肩、胸、背中、おなか、手、足など各部の感覚を意識します。

全身をスキャンし終えたら、体の感覚と体を出入りして流れていく呼吸の感覚を数分間感じ取ります。

体に意識を集中させることで、思考モードから抜け出せると、心身ともにリフレッシュが期待できるのではないかと思います。

まとめ

今回は繊細さんの心が疲れる理由と解消法について考えてみました。

たまには頭で考えるのではなく、気分で行動してみるのも繊細さんにとっては必要ではないかと思います。

心のSOSをキャッチしたら、一つ一つ丁寧に対処していきましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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