【京都市北区】賀茂川で野生化したヌートリアを発見。《侵略的外来生物》
雨があがった後の賀茂川散策。随分と涼しくなり、ジョギングやウォーキングを楽しむ人が増えました。
市街地を流れる賀茂川ですが、鮎が遡上するなど、結構色々な生き物が生息しています。
川の方に目を向けると、水鳥がたくさんいます。
草むらに少し違和感を感じてよく見ると…、何やら大きなネズミのようなものが。
これは、ヌートリア!
鴨川には野生化したヌートリアがいると聞いていましたが、初めて見ました。
見つけた場所は、京都市北区の北大路橋あたりです。
ヌートリアは、げっ歯目ヌートリア科で南アメリカ原産。
夜行性で泳ぎが上手いが、地上での動きは鈍いようです。
日本では天敵がいない上に、年に2~3回(1回に2~6頭)出産し、爆発的に繁殖。
外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)による侵略的外来生物に指定されています。
イネなどの農作物や、タナゴと共生する二枚貝を食べてしまう厄介者の扱いをされているようです。
京都府では、なんと600種以上の外来種の生息が確認されており、なかでもとりわけ被害が大きい種として、アライグマとヌートリアを指定し、対策マニュアルを策定されています。
人間の身勝手で連れてこられたヌートリアに罪は無いので、なんとも可哀想ではありますが、見かけた際は近づいたり食べ物を与えたりしないようにしましょう。
《ヌートリア目撃場所》
京都府京都市北区小山下内河原町
賀茂川北大路橋