「満員電車ゼロ」を含めて「公約達成ゼロ」!?の小池都知事 職員からの評価はどうだったのか
東京都知事選挙が7月7日に迫っている。小池知事は2016年の初当選時に公約「七つのゼロ」を掲げ、その中の一つに「満員電車ゼロ」があったが、鉄道のラッシュ時の混雑率が低下したという話があるが、これはコロナ禍の影響が大きく、首都圏の満員電車は着々と復活している。
こうした公約の実現は、一人では成し遂げられず、多くの方々の協力を得て、地道な努力や作業を積み重ねていくことが不可欠だ。そのために、組織のトップは人望がなければならないが小池知事の職員からの評価はどのようなものだったのか。筆者のもとには、小池知事に対する職員のナマの声があるという情報を読者の方から寄せていただいたので、その声を紹介したい。
都庁職員は小池知事をどう評価?
東京都の自治体専門誌である「都政新報」2020年1月7日付記事に、都庁職員へのアンケートに基づくナマの声が掲載されている。「都政新報」は1950年に創刊された専門誌で、都庁の政策や人事、議会の動きなどを伝えている。都庁のほぼ全職員に加え、OBや関係者らが精読しているという。
都政新報に掲載された都庁職員の声は、下記のような厳しいものが多く、都庁職員の評価は「歴代最低」で、あの舛添知事よりも評価が低かった。
・自分をよく見せることしか考えていない。
・知事のワガママや思い込みで手戻りになる事例が多すぎる。
・都合の悪い事は聞く耳を持たない。
・彼女がいることで都政が受けるダメージは計り知れず、知事不在の方がマシ。
・周囲や対立者をおとしめて自分の評価を上げることしか考えていないと感じる。
・自分の政治的なパフォーマンスのために都政を利用している。都政の将来を考えていない。
・すぐに成果が出るものや、一見、都民受けするものに飛びつく傾向が強い。
・人事は納得性も公平性もなく、職員の士気低下が著しいのではないか。
・懲罰的人事で幹部が委縮して、自由にモノが言えない雰囲気があるのでは。
・下命のプロセスが不明&ブラックボックス。側近の過度な忖度に拍車がかかり、泥沼状態。
・知事の覚えの良き人材ばかり処遇されるため歯止めがきかない。
・思いつきの政策と自分の存在価値を高めるための言動、見せしめ。
こうした状況の中で「満員電車ゼロ」を含めた公約「七つのゼロ」の達成は実現が可能だったのであろうか。東京都知事選は、当初は現職の小池氏と蓮舫氏による戦いが軸になると見られていたが、最新の情勢調査では石丸氏の急伸が報じられている。さてさて、7月7日の都知事選はいったいどのような結果になるのか・・・。
(了)