【足立区】商店街の近くにある、『関原の森』ってどんなところ? 歴史ある記念館が無料で見学できます!
今回は、関原不動商店街のすぐ近くに位置する『関原の森』をご紹介します。
商店街へ行く途中で見つけた『関原の森』。
「こんなところに森?!」と、少々不思議に思いながら奥へと進んでいきました。
緑に囲まれた『関原の森』とは、一体どんなところなのでしょう?
西新井橋北詰付近に位置する『関原の森』は、まちづくりの拠点として1994年に開設されました。
奥へ進むと、まずは「まちづくり工房館」の建物が見えてきます。
「まちづくり工房館」
こちらは、地域産業育成のための共同施設となっています。会議室や作業所があり、まちづくり事業に協力している方たちの作業所となっているようです。
広々とした広場の真ん中には、シンボルツリーとなっている大きくて立派なしいの木が、枝を伸ばしています。
「シンボルツリー(しいの木)」
この日広場では、近くの幼稚園のこどもたちが運動会の練習をしていて、元気に走り回っていました。
近隣の保育園や幼稚園の園児たちがお散歩の途中に休憩したり、運動会の練習のために一時利用する光景が日頃から見られるようです。
立ち寄り記録を記載した上で、無料で利用してもらっているそうで、地域の人たちに開かれたオープンなスペースになっているんですね。
レトロな洋風の建築物が見学可能です
「愛恵まちづくり記念館」
広場に臨むように建っている、風情のある洋風建築物がありました。
こちらの建物は「愛恵まちづくり記念館」で、どなたでも無料で見学することが可能です。
「愛恵まちづくり記念館」とは、
この地で1930年(昭和5年)から1990年(平成2年)までの60年間にわたって社会福祉事業を献身的に行い地域に親しまれてきた「愛恵学園」が使命を終えると、足立区が土地と建物を取得しました。3棟の園舎のうち、最も古い「愛の家」を保存整備した建物です。
関原地区のまちづくりのシンボルとして、1993年(平成5年)に開館しました。
早速中を見せていただくことにします。
木造の建物の中は、とても広々していて窓が大きく取られいて光がたくさん差し込みます。
歴史ある洋風建築物は、2階も見学可能。
洋風の建築物が、何故この場所に建っているのでしょう?
「愛恵まちづくり記念館の沿革」によると、
「愛恵学園」は、1883年(明治16年)にキリスト教のメソヂスト教会が社会福祉施設として台東区に設立した美似美(みいみ)尋常小学校が前身です。
この施設は、1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で焼失し、別の地域での活動を余儀なくされました。
そこでこの関原の地で再建し、60年間にわたり社会福祉事業を行ってきました。
その再建を任されたのは、愛恵学園の創設者でアメリカ人宣教師のミス・M・A・ペイン先生だったということです。
当時、過酷な生活の中未就学児童が多いこの地区で、子どもたちの生活改善のための活動は、次第に地域に浸透していきました。
レトロな空間でゆっくり休憩も
2階には「談話室」があります。
レトロな雰囲気が残る「談話室」は、地域に開放されているので散歩の途中に休憩することも可能です。
静かな環境で、窓の外の緑を眺めながらちょっと一休みもいいですね。
「愛恵まちづくり記念館」前には桜の木が植えられていて、毎年春になるとこちらの桜の下では、入学記念写真撮影の名スポットとなっているようです。
さくらビューベンチもあり、記念撮影にはもってこいのスポットですね!
「本木関原住区センター」
「愛恵まちづくり記念館」の奥には「本木関原住区センター」があり、児童館を利用する親子連れの姿も多く見られました。
「まちづくりの拠点」として歴史資料展示を見学したり、集ったり、かけ回ったり。
地域に開放されている『関原の森』は、防火水槽やゲートシャワーなどを備えた防災の拠点としても整備されています。
これからは気候も良く、外を歩くには気持ちがいい季節です。
ぜひ散歩の途中に『関原の森』へ立ち寄ってみてくださいね!