牛丼の吉野家といえば、イメージするカラーはなんでしょうか？　そう、あの看板のオレンジ色って人、多いんじゃありませんか？　早朝、ランチタイム、夕方、深夜、お腹が空いたなと思ったとき、いつでもあのオレンジ色の看板が温かく我々を照らしてくれましたよね……と、吉野家＝オレンジ説を根強く支持していたのですが、京都府宇治市で見つけたのが、なんと青い吉野家です。

ほら！ 少しだけオレンジ色も使われていますが、ベースは完全に青。これって京都の景観条例が関係しているのでは……？と思ったアナタ、鋭い！ でも違ってる！！　看板にも書いているように、こちらは牛丼に加えて、十割蕎麦を提供している「そば処吉野家」さんなのです！

「そば処吉野家 宇治槙島店」があるのは、京滋バイパス宇治西IC周辺、R24から続く府道69号線沿いとなっております。店内はこんな感じ。個人的には吉野家さんといえばカウンターメインのイメージだったのですが、こちらはテーブル席もしっかりと完備。なんとなく落ち着いた雰囲気ですよね。

お店の壁にはこんな張り紙もあったりして。こんなところからもいつもの行き慣れた吉野家らしからぬ空気感が伝わろうというもの。

注目のメニュー表その１がこちら。ちなみに2022年6月来店時のものとなっております。おっと、朝からそばってか、粋だねぇ〜と思わず江戸っ子になっちゃう「朝そばセット」が目を引きます。もちろん通常の牛丼、そして黒カレーなどもスタンバイ。

メニュー表その2です。冷たいそば、温かいそばがこんなにラインナップされてますよ。そして、腹ペコさんにもうれしい「丼重 そばセット」の破壊力よ！ 丼ぶりはかつ丼、牛丼、お重はえびとかき揚げ天重、うな重がそれぞれそばとセットにできるんですって。「でもアタス、こんなに食べられない〜」って食の細いアナタ、ご安心ください。

メニュー表その3です。なんと！「小盛丼・重 そばセット」が用意されてるんです。これにはおばちゃまもニッコリ。さらに吉野家の牛肉＆十割そばという、ある意味最強×最強を組み合わせたトゥーマッチな逸品、肉だくそばもありましたが、今回はやはり吉野家さんなので、牛丼とそばのセットをオーダー。ちなみにそばは、もり、かけ、冷やしかけの3種からチョイス可能です。さて、では卓上の調味料の写真を撮っ「お待たせしました」。全然待ってまへんで！！

スタッフの方の「まぐろせいろ一丁〜！」「大盛りせいろ一丁〜！」などの声が響いていまして、なんとなく吉野家さんではない、別のお店に来てるようなつもりになってました。出てくるまでゆっくり撮影しようと思ってたら、電光石火のサーブ！ さすが吉野家、速い！ というわけで 「牛丼並盛そばセット」796円です。

そばは看板に書かれているとおり、十割となっております。ホームページによると、お店でそばを打ち、まめに茹でているとのこと。ひと口食べると、しっかりとした歯ごたえとほどよい喉越しが感じられる仕上がりで、ツルツルとおいしくいただけます。

卓上にはおなじみの紅生姜のほか、そば処らしく天かすもスタンバイ。さらに吉野家でおなじみの唐辛子ですが……。

右が皆さんもご存知のあの吉野家の辛くない唐辛子。左がおそらくそば用に用意された一味、という2種がスタンバイしておりました。

そばにかけてみました。そば用はしっかりとした辛さを感じるいわゆる一味の味。

そして牛丼用は「なんぼ振っても辛くない」あの安心の味でしたよ。これもまたいいんですよね。

牛丼とともに、こだわりの十割そばが楽しめる「そば処吉野家 宇治槙島店」。以前、聞いた話では、「そば処吉野家」は全国に50店舗近くあったのですが、今回吉野屋さんのホームページにて「そば処」で検索してみたところ、なんと12店舗しかありませんでした。そういえば、京都市内にあった1件も閉店してたような……。どうやら今は関西ではここと広島にしかないようです。

ちなみに来店した際、ほかのお客さんのオーダーを見てると、ほとんどの人がそばのセットを注文、女性のお客様はそば単品って人もいらっしゃいました。関西はうどん文化と言われていますが、そば好きな人も多いはず。もっともっと「そば処吉野家」が増えてほしい！ そのために皆様も宇治市にお立ち寄りの際にはもちろん、京都へ遊びに来たときも、ふらりと立ち寄ってみてくださればうれしい限り。吉野家で十割そば、レアでおいしいですよ！！