【札幌市中央区】温泉のある生活、なんて贅沢な苗穂。今日も蔵ノ湯に行く!
今日も、蔵ノ湯。
実は、私が苗穂の中央区側に住んでいるのは皆さんご存知かと思いますが、全国通訳案内士の仕事で年間150日程度は北海道にいません。自らをゴールデンルート職人?と読んでおり、東京のツアーでいつも泊まるホテルの滞在日数は年間約1か月になります。
というわけで、時には記事の感覚があいてしまうのは申し訳ありません。
しかし北海道愛、札幌愛(あとは生まれ育った小樽愛、函館愛)は大変強いのです。
自宅にいる時は、歩いて数分の【苗穂駅前天然温泉 蔵ノ湯】に行くことが多いですね。
こんな大都市の中心に近いところで天然温泉が楽しめるなんて、なんて贅沢なんでしょう、札幌!
さあて、ナナカマドもきれいな時期となりつつありますね。
今日も気持ちよく温泉です。
銭湯感覚。
蔵ノ湯の良いところは、天然温泉ながら銭湯に近い値段で楽しめること。
よく温まりますし、特に私は少し皮膚のトラブルを待っているのですが、数日ここを利用すると、状況が少しだけ落ち着くようです。
色々ある浴槽のうち、露天ひのき風呂(と屋内のあつ湯)が温泉を使用しているので、まずはそちらを多めに利用していますね。
しかし私は、ここの全ての浴槽が大好きです。理由は後述。
靴箱と、脱衣室のロッカーは100円後戻りのタイプなので、用意していきましょう。
食事も楽しみ。
温泉といえば食べる事も楽しみですが、ここのお食事処【蔵】も楽しみです。このハンバーグはなかなかでした。
個人的にあまりカツは食べないのですが、こちらの名物はトンカツだそうです。
唐揚げも良い感じ!
さてさて、ここから気になる地形の事とか。
この温泉の近くには、かなりの段差があるところ、あるいは段差を埋めたと思われるところがいくつもあります。
これがおそらく、かつての豊平川の暴れた痕跡ではないかと思います。特に最近戦争中にアメリカ軍が作成した地図や、戦後すぐの航空写真に、河川の跡と思われる池があった事がわかったので、また改めて調査してみたいと思っています。
蔵ノ湯からみた12号線。途中のスペースが低くなっており、12号線も今のルートにする時に、かなり盛り土をしたのがわかります。
かつての東橋はもっと西にありましたが、おそらく現在のルートにするには、河川がかつて流れていたので盛り土改修をする必要があったのでしょう。
これを裏付ける?温泉の歴史。
蔵ノ湯は2005年開業した時(私も開店日に行きましたよ!)、近くから出る温泉と、地下水を使い分けて加温して使っていましたが、温泉施設が故障し、しばらくの間は全て地下水に切り替えました。2021年には市内の別の地区の温泉を運搬して、再び温泉と地下水利用の施設として、改めて天然温泉として営業しているそうです。
温泉を運搬してくる努力も尊い。実は私の知り合いで、施設用に定山渓の温泉を市内に運搬してくる仕事をしていた人がいましたが、専門のタンクローリーなどを運転するには気遣いもたくさんあり、大変だったと聞いていました。
そこまでして温泉を楽しませてくれてありがたいです。
と同時に、温泉以外の浴槽でも地下水を使っているのは素晴らしい。
かつて地元民に聞いた話として、確かこの施設の原点はボーリング作業をしていたら水脈を当ててしまった事にあったはず。
北海道の川は、特に豊富な地下水脈を持っており、豊平川のかつての流路の下にはいずれも地下水脈がある、と思って間違いないです。
近くでは千歳鶴の近く(確か深さ200mだったか)や岩佐ビルの下には、今でも水脈があるそうです。
つまり、この蔵ノ湯の地下にも、かつて豊平川が蛇行していた時の痕跡か、あるいは昔からあったという苗穂を北上して自衛隊敷地の中を通っていた川やメム(湧水)と関連した地下水があるのではないでしょうか?
つまり温泉ではない浴槽も、地元豊平川由来の地下水を使っている、のです。つまり、施設近辺に河川の痕跡があるような場所だからこそ、地下水もあるのもかもしれない。
なんとなく、江戸っ子じゃないけど、苗穂民は豊平川由来のお湯に使って生きている、といえそうで、私はそんな気持ちで今日も蔵ノ湯に行きます。
関連記事
★かつての豊平川の流路と関係した東橋公園がリニューアル工事中
★苗穂地区のかつての豊平川の痕跡めぐり(続編を予定してます)