替玉したら、もう一杯。ドラゴンロードを締め括る伝説のラーメン。地元民の老若男女に愛される古参の一杯。
白龍ラーメン
福岡空港の裏手にあたる県道68号線。通称〈ろっぱち通り〉は、別名〈ドラゴンロード〉と呼ばれています。それは、「龍」という名が付く老舗ラーメン店が数多く存在することから呼ばれ、その名の通り多くの人気ラーメン店がひしめくエリア。その終着点ともいえる「白龍ラーメン」は、正確にいえば68号線から須恵スマートICへ向かう通り沿いにあるお店。近くには小・中・高の学校がある住宅街の一角にあります。二又瀬側から考えれば、ドラゴンロードの一番奥にある「龍」を司るラーメンはこの「白龍ラーメン」だと思います。
開店前から行列となる人気で、住宅街という立地もあり、ご家族ずれのお客さんも数多く。そして夕方には多くの学生さんも訪れる。もちろん、サラリーマンや作業着の会社勤めの方やカップルも。まさに地元民をはじめ、老若男女に愛されるお店。店内は正面にカウンター席があり、手前にはテーブル席。さらに小上がりの座敷もあり、幅広く対応できる席数となっています。
豊富なメニュー
名前にもあるように、ラーメン店だと思うのは間違いないのですが、何しろメニューが豊富、そして美味い、そしてリーズナブル。ちゃんぽんや焼きそばの麺類の他、唐揚げやレバニラの定食メニュー、そしてカツ丼なんかの丼物、さらにはカレーや焼めしも。この豊富さは、ラーメン屋ではなく食堂ですね。
何を食べようか迷ってしまう中で、やっぱりラーメンを食べたい。チャーシューとネギのシンプルな仕上がり。昔ながらの濃度控えめながら、カエシの塩味も味わいも絶妙です。あっさりなのに不思議と奥深いコクがある。食べると「美味い!」と言ってしまいます。これぞドラゴンロードで名を馳せる伝説のラーメン。
スープから麺を持ち上げると湯気が立ち熱々。これを啜るのが最高です。中細くらいのサイズでしょうか。低加水のパスッとした歯切れ良い食感は伝統の博多王道スタイル。あっという間に食べ終えてしまいます。
チャーシューは厚切りで、一枚が食べ応えあり。程よく脂感もあり柔らかく、タレの味わいも美味しい。シャキシャキのネギも良き絡みをみせ、麺からスープ、そしてトッピングまで、シンプルな味わいが歴史を感じる古参の一杯です。
替玉したら、もう一杯
この「白龍ラーメン」の魅力は替玉です。みんな注文したら驚くスタイル。替玉を注文すると、店員さんが丼を持っていきます。そして、麺だけでなくネギやチャーシューも加わり、さらにスープも満タン。「替玉したら、もう一杯」、新たなラーメンが登場するのです。このサービスを求めて来るお客さんも数多く。これが「白龍ラーメン」の魅力であり名物なのです。
最初はノーマルでいただいて、替玉したら辛子高菜もトッピングして、という方も多いようです。これは一度で二度美味しい。素晴らしいけれど、それを実現するお店の努力もまた、素晴らしい。
辛子高菜の他に、紅ショウガやゴマも。この替玉スタイルは、お好みの調味料で味変できるのが嬉しい。だからこそ、地元民の老若男女に愛され、その気持ちを返すお店のメニューが、この人気となっているのでしょうね。
今回はラーメンと名物替玉にクローズアップしましたが、他の定食メニューや丼物も人気があります。他のメニューもいろいろと食べたことありますが、どのメニューもボリューム満点で美味しい。シンプルなんだけど懐かしい、そんな味わいとお店のサービス精神が重なり愛され続ける「白龍ラーメン」。もう30年以上の歴史があるようですが、ドラゴンロードを締め括る古参の名店は、まだまだこれからも愛され続けるでしょう。
白龍ラーメン
住所:福岡県糟屋郡須惠町旅石86−337
営業時間:11時00分~16時00分
17時00分~20時00分
※日・祝・火は昼営業のみ
※営業時間は変わることがあります
定休日:水曜日・他不定休
駐車場:有