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貴重な晴れ間のち菜種梅雨…100ミリ超で警報級の大雨も:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
4月3日21時の予想天気図(気象庁HPより)。前線に向かって暖湿気が流入する予想

今日2日は全国的に晴れるところが多いですが、夜以降、明日3日にかけて西から雨の範囲が広がりそうです。

西日本を中心に降水量が100ミリを超えるところがあり、大雨警報が出るような雨になるところも。

日本付近に前線が伸びてくるためで、週末以降も雨の日が多くなり「菜種梅雨(なたねづゆ)」となる見通しです。

降水量は各地で100ミリ超えの予想

(左)4月2日、(右)4月3日の21時の予想天気図(気象庁HPを元に作成)。西から停滞前線が伸びてきて本州にかかり、さらに前線上には低気圧が発生する見通し。
(左)4月2日、(右)4月3日の21時の予想天気図(気象庁HPを元に作成)。西から停滞前線が伸びてきて本州にかかり、さらに前線上には低気圧が発生する見通し。

今日2日は夜の時点で九州のほぼ全域で雨となり、日付けが変わったあとは九州以外の西日本にも雨雲が広がりそうです。

明日3日にはお昼ごろまでには東海、そして午後は関東でも雨で、前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、降り方が強まるところが多いでしょう。

特に九州北部中国地方、それに和歌山県では大雨警報の出る可能性があり、中でも佐賀県ではその可能性が高いと気象庁が発表しています。

九州北部における予想降水量(気象庁HP、4月2日11時時点)。最新の情報は気象庁HPで随時確認を。
九州北部における予想降水量(気象庁HP、4月2日11時時点)。最新の情報は気象庁HPで随時確認を。

予想される降水量は九州北部で明日3日昼までで100ミリを超えるほか、中国地方や和歌山でも100ミリに達するところがあり、その後も4日にかけて雨が長引くところがありそうです。

週末~週明けもぐずつく

今日2日夜~明後日4日(木)の雨のあと、週末7日(日)~週明け9日(火)にかけてもふたたび各地でまとまった雨になりそうで、菜種梅雨らしく天気がぐずつきそうです。

そろそろ桜が見頃を迎える中でお花見の計画が立てづらいところですが、6日(土)は晴れてお花見日和になる地域が多くなる見込みです。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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