【多肉植物】食べられない肉丼♪【多肉丼】の作り方!おすすめ品種やコツご紹介
多肉丼ときいて何を思い浮かべますか?
多くの人が、豚丼や牛丼など〈食べられる丼〉をイメージすると思います。
この場合の丼は【多肉植物丼】のことをさします。
1つの鉢をどんぶりに見立て、多肉植物をこんもり寄せ植えたり育てたりします。モリっとしたフォルムがなんとも可愛く、多肉植物愛好家たちは一度は挑戦したことのある、誰もが飾りたくなる楽しみ方です。
今日は、多肉植物愛好家〈通称タニラー〉の間で不動の人気を誇る《多肉丼》の作り方をご紹介します。
【多肉丼】をご紹介
まずは多肉丼って何か知って頂きたいのでコチラをご覧ください。
少し大きめの鉢いっぱいに同じ品種を集めました。
多肉丼の魅力の一つが、密集にあります。土が見えないほど苗と苗の隙間をなくしています。
蒸れに弱い多肉植物を密集し楽しめるのは冬の時期限定です。初夏頃には、苗との隙間に風が抜けず、葉内部の水分が蒸れる事で、葉が弱り病害虫のリスクが高まります。
多肉丼の仕込みに必要なコツについても、これから先ご紹介します。
多肉丼の作り方
ここからは多肉丼の作り方を3つご紹介します。
同じ品種の苗を寄せ植える
一番カンタンな方法がこちらです。
同じ品種の苗をいくつか購入し、1つの鉢にギュッと寄せ植えます。
鉢底穴の開いた鉢を選び、鉢底ネットを置き鉢底石を敷いていきます。蒸れに弱い多肉丼は、鉢底石の量を増やし、通気性と排水性を高めるといいでしょう。
次に多肉用配合土の土を鉢一杯に敷き詰め準備を整えます。
苗を挿したあと、しっかり固定されるように霧吹きで表面を濡らします。鉢の準備が整ったら、お好きな苗を鉢一杯に挿していきます。
自家製の苗があるとバッチリですが、そうでない場合ホームセンターや園芸店に購入することでしょう。しかし、お財布のヒモはそんなにゆるくなりませんよね。
そんな時は、セダム丼を作る事をおススメします。多肉植物の中でもリーズナブルな価格帯のセダム。流通量が多く簡単に手に入る事も多いのが特徴です。
カットし群生にする
多肉植物の特性を活かした多肉丼もおすすめです。
多肉植物は、カットした親株の茎の成長点から螺旋を描くようにグルっと新芽がでてきます。
やがてそれぞれの新芽が成長すると群生のような多肉丼が完成します。
多肉植物の成長は様々で、カットし多肉丼の大きさに成長させるには半年から1年は必要となります。
春先にカットし新芽が芽吹いた状態で夏を越し、秋の成長期を迎えた頃たっぷりの日光と水やりで成長させ、12月頃に紅葉させるのが一番よい時に見ごろを迎えるタイミングかもしれません。
秋の植え替えで根をリセットし成長促進させるのもありです。この場合、リセットする事で熟成株でなくなるため、深い紅葉は望めませんが、モリっと多肉丼を楽しむ事ができます。
葉挿しから育てる
葉挿しを鉢一周分並べ成長をさせ多肉丼を作る事もできます。
とった葉から発芽発根し親株へ成長する特性を活かします。
親株から葉を10枚~20枚ほどとり、丼にしたい鉢の表面へ並べます。
葉を置いて1週間経過したら、表面が濡れる程度の水やりを表面が乾いたタイミングで繰り返し、発根を確認したら根の長さと同じ深さの土が濡れる量の水やりを繰り返します。
5月~10月頃は日陰軒下で管理し、秋から冬はたっぷりの日差しの下管理します。約1年~1年半ほどで、多肉丼が完成します。
根気のいる作業ではありますが、多肉植物の醍醐味を存分に味わう事のできる方法です。
多肉丼に向いている品種
どんな多肉をどんぶりにしても可愛いですが、成長が早く管理がより簡単な品種をいくつかご紹介します。
- 白牡丹
- マーガレットレッピン
- 虹の玉
- 星系クラッスラ
- ブロンズ姫
- メビナ
- エレガンス
- センペル
- 七福神
- ロッティ
普及種や子株が吹きやすい品種がおすすめです。
さいごに
多肉丼は中心部分が蒸れやすい欠点があります。夏前に中心部分を間引くようにカットし風通しを確保してあげてくださいね。