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【仙台市若林区】悲しみで花が咲くものか! 頑張れ能登! メモリアル交流館、企画展「のとのこと」レポ

長谷川誠地域ニュースサイト号外NETライター(仙台市)

仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。

2024年(令和6年)元旦、流れたニュース速報に驚きました。そう「令和6年能登半島地震」です。流れ続けるニュース映像を見ていると、お屠蘇気分はどこへやら。3.11、ワタクシ自身も被災した「東日本大震災」が思い出されました。3月だというのに雪が降ってきて非常に寒かったあの日。ですが、今回は1月1日という冬の真っ只中、被災された方々は無事に暖をとることができるだろうか…。東北、宮城県仙台市からただただ多くの方の無事を祈っていた年明けでした。

今回、そんな「令和6年能登半島地震」の発生した能登地区を知って応援しようという、せんだい3.11メモリアル交流館の企画展を見てきたことを記事しようと思っておりました。そんな矢先の2024年9月21日。今度は能登地区が豪雨に見舞われたとの報道。嗚呼、自然の力とはかくも容赦のないものなのか…。現在、東日本大震災時に色々と支援してくださった能登の皆さんに、何かワタクシにできることはないものかと考えながらこうして筆をとっています。

少なくとも今回ご紹介する記事で、一人でも多くの方が能登について知って、考えて、なにがしかの行動に繋がってくれたら幸いです。

企画展「のとのこと」ポスター1
企画展「のとのこと」ポスター1

今回ご紹介するのは、能登「知って」応援企画「のとのこと」。

企画展「のとのこと」ポスター2
企画展「のとのこと」ポスター2

地下鉄東西線荒井駅舎内にある「せんだい3.11メモリアル交流館」にて、2024年9月29日(日)まで開催中の企画展です。

開催会場の2階展示室入口
開催会場の2階展示室入口

開催されている場所は、せんだい3.11メモリアル交流館の2階展示室。東日本大震災の常設展の奥が企画展の開催スペースとなっています。

開催会場の様子
開催会場の様子

常設展を眺めながら展示室に入ると、奥には「のとのこと」開催スペースが。壁に色々な展示がされており、中央では能登に関する映像が流れています。

「のとのこと」企画主旨
「のとのこと」企画主旨

入口には企画展の主旨が書かれた紙が立てかけられていました。

ミニ企画展とドキュメンタリー映画の上映会を通して、能登の各地に息づく祭り、風光明媚な景色のほか、伝統を継承し、さらに工夫を重ねる人びとの営みを紹介します。

仙台市から600Km以上離れた能登について知ることで、その土地のことや人をもっと身近に感じてもらい、被災された皆さんが一日も早く穏やかな日常を取り戻せますよう、応援し続けるきっかけにしていただけた幸いです。
(企画展の主旨説明文より抜粋)

知って、理解して、身近に感じて、応援し続けねば。そんなことを考えながら、企画展を眺めます。

写真やパネルに貼るコメント用のフセン
写真やパネルに貼るコメント用のフセン

「知って」応援ということで、展示された写真やパネルの中で気になったところにフセンでメッセージを残すことができる形になっています。

皆さんのコメントに囲まれた写真
皆さんのコメントに囲まれた写真

来場した皆さんが能登を「知った」ことで自然と出てきた素直な「コメント」。このコメントの数だけ、皆さんの心の中に「能登」に対する「想い」が生まれたんだなぁ、と感慨深く色々な写真を眺めました。他にも温かいコメントの数々が貼ってありますので、皆さんも是非ご自分の目で確認してみてください。

能登半島を知る展示
能登半島を知る展示

こちらは能登半島についてQ&A方式で知ることができる展示。

Q&A展示の一例
Q&A展示の一例

ふむふむ。あ、そうかそうか。藤子・A・不二雄先生(安孫子先生)は能登出身ですが、F先生(藤本)先生は富山県の高岡市でしたっけ。なんだか「まんが道」のイメージが強いので、どちらの先生も出身地が一緒だと勘違いしそうになりますね。

ほうほう。さらには所説ありますが「のと」はアイヌ語の「not」(岬、あごの意味)が由来であるとの説があるんですね。その説が本当ならば、きっと能登にはカムイ(アイヌ語で神格を有する高位の霊的存在のこと)がいるのかもしれませんねぇ。漫画「ゴールデンカムイ」の読みすぎでしょうか…。

仙台から能登まで車で約8時間半
仙台から能登まで車で約8時間半

仙台から車で約8時間半離れている能登。その距離感に驚きます。実はワタクシ、富山県・福井県は過去に仕事でお邪魔し、観光したことがあるのですが、間にある石川県は車で通過したのみ。いつかちゃんとお邪魔してみたい…。

能登のお祭りを解説する展示
能登のお祭りを解説する展示

恥ずかしながら、この展示で初めて能登の「キリコ祭り」について知りました。まさに「知って応援」。能登の皆さんが一日にでも早く、この素敵なお祭りを楽しめるようになってほしい。そう強く思いました。

他にも能登を知る展示が様々
他にも能登を知る展示が様々

いかがだったでしょうか。能登を「知る」ことで応援し続ける気持ちを盛り上げる企画展「のとのこと」。是非皆さんも直接体験してみてくださいね。

せんだい3.11メモリアル交流館2階への階段
せんだい3.11メモリアル交流館2階への階段

最後に一言だけ。

東日本大震災の後「LIVE福島 風とロックSUPER野馬追@郡山」にて、福島県北会津出身のボーカル山口隆さんのバンド「サンボマスター」が演奏した映像を、何度も何度も涙を流しながらリピート再生していました。未だにその映像を見ると、震災の時のどうしようもない空虚な気持ちを思い出し、そしてそれを払拭しようと涙ながらに全力でロックンロールを奏でるサンボマスターの素晴らしさに涙がこみ上げてきます。

だから、だから。被災地能登の皆さんにどうか、どうか、一日でも早く心穏やかな生活が訪れますように。「悲しみで花が咲くものか!(サンボマスター「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」)より」。

●せんだい3.11メモリアル交流館●
〒984-0032 宮城県仙台市若林区荒井字沓形85−4 地下鉄東西線荒井線駅舎内

地域ニュースサイト号外NETライター(仙台市)

地域ニュースサイト『号外NET(仙台市宮城野区・若林区)』ライター/仙台市在住、オタクで女の子二児のパパ。文章を書くこと、街歩き、食べ歩き、オタ活が大好き。HPが少ないピンチの時には温泉や寺社仏閣に出没する傾向あり。芋煮は醤油派こと、お隣の山形県出身ということもあり、新鮮な目線で仙台の”今”を見つめる。記事を読んでいただいた方に、ちょっとでも「行動するキッカケ」が芽生えるような仙台の情報・ネタを発信していきます。皆様からのご意見、ご要望、ご質問から叱咤激励までお気軽にご連絡下さい!

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