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現役女子大生なのに“マッスル美女”。イ・フィジンの「しなやか美ボディ」がスゴい(後編)

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
イ・フィジン(写真提供:SPOMAX/MUSCLE MANIA KOREA)

韓国に、“フィットネス界のビーナス”と呼ばれる現役女子大生がいる。梨花(イファ)女子大学の舞踊科で学ぶイ・フィジンがその人だ。

昨年9月に行われた韓国最大のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア』でフィットネス部門1位、コマーシャルモデル部門1位に輝いた彼女は、この受賞をきっかけにメディアでも取り上げられるようになった。女子大生フィットネス・タレントの誕生だ。

フィットネス専門誌『MAXQ』2018年1月号に掲載された“ラスベガス・グラビア”も大きな話題を呼んだ。

(参考記事:「ラスベガスでも熱視線を浴びたマッスル美女イ・フィジンのビキニ姿

ただ、数か月前まで平凡な女子大生に過ぎなかった彼女が人気を呼んでいる背景に、韓国のフィットネス・ブームがあることは間違いないだろう。

というのも、韓国では近年、身体を鍛える女性が増えており、前出の『マッスルマニア』をはじめ肉体美を競う大会の数も、この10年で2倍以上に増えたと言われている。

日本の写真週刊誌でも取り上げられたチェ・ソルファをはじめ、女性たちのロールモデルとなるマッスル美女も続々と誕生しており、フィットネス人気に拍車をかけている。

こうした韓国の状況を、フィットネス界で大注目されるイ・フィジンはどう見ているのか。

SNSもファンが多数

そう問うと、イ・フィジンは「韓国社会の雰囲気が変わってきている気がします」と話した。

「これまでの韓国では、女性たちのライフスタイルの中で運動することが一般には浸透していなかったと思うんです。でも最近は、フィットネス大会のことも知られるようになり、フィットネスが広く普及されたと感じます。

大会について質問されることもありますよ。皆さん、“今は運動することがトレンドだから”と口を揃えています」

実際、イ・フィジンが自身のSNSにトレーニングの写真を公開すると、ファンからさまざまな反応が寄せられている。そうした反響を見ても、韓国女性たちのフィットネスに対する関心の高さをうかがい知ることができるのだ。

(参考記事:【画像あり】キュート&セクシーな現役女子大生“マッスル美女”イ・フィジンのSNSがスゴい!!

また、イ・フィジン自身もトレーニングに励む女性たちを見て、「とてもかっこいい生き方」と感じるという。

「女性がトレーニングをするのは、なかなか簡単なことではないですし、地道に続けることはもっと難しい。それでもジムに行くと、大会に出るわけでもないのに身体を鍛える女性が多いんです。

私は大会という目標があるから頑張れますが、彼女たちも私に負けないくらい同じレベルで運動しているんですよ。彼女たちと一緒にトレーニングをしていると、私も元気をもらえます」

身体を鍛えて内面も変わった

また、ジムでは思いがけない出会いもあったという。

「私は生け花が趣味なんですが、私が生け花を教わっている先生ともジムで出会ったんです。以前、自分に生け花は合わないと思って断念したことがあるんですが、そんなときに先生とジムで知り合ったんですね。それで実際に教えてもらったら、とっても楽しくて。

それからハマってしまい、今は2週に一度は生け花をする時間を作っています。トレーニングから離れて2時間ずっと花だけを見ていると、気分が良くなるんです。

こうしてジムで先生と知り合えたように、トレーニングを通じて私の性格も社交的になったのかもしれません。仲間たちと励まし合ってトレーニングするうちに、内面も変わっていったんだと思います」

身体を鍛えるようになって、内面も変わった。似たようなことを、日本進出を本格化させている“感動マッスル美女”イ・ヨンファも言っていたが、イ・フィジンにとっても、フィットネス・トレーニングは美ボディを作る以上にさまざまなメリットがあるものなのだ。

韓国から世界の“美ボディ女神”へ

だからこそイ・フィジンは、多くの人々に“汗を流す”ことを勧めたいと考えている。

取材中のイ・フィジン(写真=著者撮影)
取材中のイ・フィジン(写真=著者撮影)

「私がそうであったように、運動は身体だけでなく内面も健康にしてくれます。苦労を分かち合える友達もできますよ。

たしかにイチから始めることは簡単ではありません。当初は私もたくさん悩みました。ですが、まずはチャレンジすることが大切だと私は思います。

なぜなら、いざトレーニングを始めると、やめられなくなるからです。もっと良い身体を作りたいという欲が、出てくるんですね。

だから、私もトレーニングを続けられました。日本でも体を鍛えたり、運動する女性が増えていると聞きましたが、まずは一度でいいから試しにやってみてもらいたいですね」

彼女の口から日本の話が飛び出したことには驚いたが、実はイ・フィジンは、日本についてもかなり詳しい。

「女優の蒼井優が好きで、ドラマの『おせん』は5回も観ました。『クレヨンしんちゃん』は今でも観ています。

一昨年のクリスマスは、一人で日本に行ったんですよ。

日本は韓国と違って、一人で外食していても変な目で見られないじゃないですか? そんなところも気に入っています。

そのときは一人でお好み焼きを食べましたが、韓国のものよりも何倍も美味しくて感動しました」

楽しそうに日本の思い出を語ったイ・フィジンの目は今、日本や韓国を飛び出して世界に向いている。

目下の目標は、『マッスルマニア』の世界大会で入賞することだ。

「まだすべてを出し切ったとは考えていません。舞踊も勉強中ですが、当分はフィットネスの道で行けるところまで行ってみたい。昨年出場したラスベガスでの世界大会では賞をいただけなかったので、次こそは入賞したいです」

世界大会は、各国で開かれる『マッスルマニア』のグランプリ受賞者だけが参加できる。

まずは、来月27~28日に開催される『マッスルマニア』の韓国大会で結果を残すことが求められるが、この大会でイ・フィジンは、どのような肉体美を披露するだろうか。

(参考記事:【画像あり】“美ボディ女神”の祭典が幕を開ける!! 2018上半期大会を前に美女の競演をプレイバック

舞踊を専攻する現役女子大生にして、フィットネスに魅せられ、今や身体を鍛える女性たちが憧れる存在となったイ・フィジン。

そんな“韓国フィットネス界のビーナス”の名が今後、世界に轟くことを期待したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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