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かつみ・さゆり「2億円借金」を借り換え「金利3%削減」から学ぶ ローン借り換えのメリット

花輪陽子シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)
写真はイメージ(写真:アフロ)

夫婦お笑いコンビの「かつみ・さゆり」は数々の事業に手を出しており、現在の借金の残債は1億7000万円だという。最近、ローンの借り換えをすることによって、年4.725%だった金利を1.475%に約3%削減をさせました。

金利の差によってどれくらい負担が減るのでしょうか。例えば、1.7億円を22年で返済する場合、利息が4.725%と1.475%では毎月の返済額が約29万円も変わります。年利4.725%の場合の返済額は年約1200万円、月に約104万円払うことになります。年利1.475%の場合の返済額は年約900万円、月約75万円になります。夫婦の毎月の実質的な手取りが30万円程度増えるので非常に大きいですね。

この夫婦の場合、借り換え前は毎月の返済額のうち、利息の支払いが大部分をしめていたので借金の元本があまり減っていませんでした。借りた当初と市場経済が異なり、事業用ローンの金利が5%前後だったのが、現在は低金利なので1%台で借りられたのです。

借り換えは、金融機関に相談すればできるのでしょうか。借り換えをする際には再度審査が必要なために収入の証明などが必要になります。この夫婦の場合も地元に根付いた金融機関に借り換えを依頼したようですが、メガバンクだけではなく、地方銀行などに当たってみるのも手です。住宅ローンを10年くらい前に借りた人などは金利情勢も変わっているので金融機関に相談してみるもの手でしょう。

ただし、借換えをする際に、保証料や手数料などに数十万円程度の費用がかかる場合もあります。費用に見合った効果を出すためには金利差、残債、残りの返済期間がポイントになります。住宅ローンの場合は、住宅金融支援機構のホームページなどで借換えシミュレーションができますし、一般ローンの場合でもローンサイトでシミュレーションができます。

最後に、もし借金の返済で悩んでいる場合は一人悩むのではなく、「法テラス」を利用し、専門家に相談をすることをおすすめします。現在はクレジットカードや銀行カードローンなどでカジュアルに借金ができるようになっているので複数の金融機関から借りているという場合は専門家に方法を聞くのも有効だからです。

シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

外資系投資銀行を経て、スイスのファミリーオフィスでウェルスマネジメントに従事。日本人の海外移住や資産運用、海外富裕層の日本移住のサポートも。著書に『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)、世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏の翻訳書を多数出版、『ホンマでっか⁈TV』等TV出演多数 お仕事の依頼は fp@yokohanawa.com へお願いします。花輪陽子のシンガポール富裕層の教え https://www.mag2.com/m/0001687882.html 花輪陽子のnote https://note.com/yokohanawa 

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