暮らしを今よりワンランク上質にするための4つの習慣
片付け収納の専門家、鈴木久美子です。私は8年間1,000回以上、個人宅の暮らしを改善してきました。暮らしを改善するためには、一度片付けたら完成ではなく、普段の暮らしの中の習慣が非常に大切です。また、片付いていればいいだけでなく、その暮らしが自分にとって、より良く満足できる物である必要があります。
皆さんは今の暮らしに満足していますか?今よりもう少し暮らしを良くしていきたいな、と思う人はぜひ読んでみて下さい。
安かったから買う→高くても欲しい物を買う
私自身も若い時はなかなかできず、40歳前後から意識を変えていけたと思っています。『安いから買う』ではなく『高くても欲しい物を買う』と人生の質が上がってきます。
もちろん一概に値段が安い物が悪いわけではありません。安くても良い物はたくさんあります。ただその購入の理由が、必要だからとか、とても気にっているではなく、値段の安さでつい買ってしまう、という事が良くないのです。
『安いから買う』という習慣を続けていると、あっという間に物がどんどん増えてきてしまい、どれが自分にって大切で必要かが見えなくなってしまうのです。
特に自分が身に着ける物や、視界に入る物などは高くても欲しかったという物の割合を増やしていけたら、徐々に暮らしが洗練され上質になってきます。
面倒だから段ボールでケース買い→必要数を把握して買う
散らかっている家に行くと、いろいろな日常消耗品のストックを段ボールでケース買いしている事が多いです。こちらもダンボール買いを否定しているわけでもありません。物によってはケース買いが必要な物もあると思います。
大事なのは必要数を把握するという事です。消耗品は暮らしの中でかなりの種類があります。洗剤だけでも何種類もありますし、袋といってもゴミ袋から小さなポリ袋、ジッパー付きの袋まで、かなりの種類がありますよね。それをそれぞれ大量に買うと、家の中は溢れかえるのは当然です。
あなたの家は倉庫ですか?というような家もちらほらあります。
自分にとって何がどれだけ必要かくらい考えませんか?
家にある物を把握すること、自分に必要な数を把握することが、暮らしが整う一歩です。
良い食器は来客時にしか使わない→良い食器は自分や家族で使う
来客用という概念は良いと思います。お客様に良い物でおもてなしをするのはとても素晴らしいことです。でも、そのお客様ってどんな人の事を指しているのでしょう。大切な人だから、大切にしたいという事だと家族も含め、自分も大切にしてもよいと思います。また、食器は消耗品ではないので、大切に扱えば何回使っても長く使う事ができます。使って減る物ではありません。
さらに言うと、その良い食器を箱のまま、しまい込んでいる家もよく見かけます。
せっかく、人が来てその食器の出番がきても、普段使っていないと出し入れも面倒になり、来客時でも使っていない事はありませんか?
結局、誰にも使われることもなく、せっかく良い物なのに見てもらう事も出来ないなんて、なんだか本末転倒な気がします。
忙しすぎて、食器なんてどうでも良い、割れても気にならない物で良い、そんな気持ちも分かります。そんな人は週末家族が揃う時はテンションがあがる食器にしてみたり、自分が好きなティータイムには好きなカップを出す、などでも少しずつ取り入れていくとよいと思います。
(ここで言う良い食器とは、値段の事だけを言っているのではありません。気分が上がる食器、自分が気にいっている食器という意味です。)
片付けるのは人が来るから→片付けるのは自分のため
最後にお伝えしたいのは、片付けるのは誰のため?かという事です。たぶん私もこのYahoo!の記事連載で何度かお話ししていたと思いますが、片付けるのは人が来るから、ではありません。片付けるのは、自分の暮らしが快適にするためです。
物の場所が分かるよう、数が把握できるよう、美味しく食事が食べれるよう、家にいてリラックスできるよう、自分のために片づけるのです。片付けとは、特別な事ではなく歯みがきをするような当たり前の習慣です。
人が来るから片付ける習慣をやめ、自分のために片付ける習慣にできれば、きっとあなたの毎日はワンランクどころではなく、何倍も良い物に変わってきます。
今回は、今よりもワンランク上質な暮らしにするための習慣というテーマでお話ししました。そんなことする必要ない、と思う人はぜひ現状維持でいて下さい。もし今よりもより良く暮らしたい、という気持ちがあれば、急には無理でも少しずつ考え方を変えていければ、自然と上質な暮らしに変わってきます。