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ウクライナ兵、ロシア軍の神風ドローン破壊に向けて"小銃6丁まとめた迎撃セット"開発

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

2023年7月に上空のロシア軍のイラン製軍事ドローンを迎撃のためにウクライナ兵が小銃「AK-74」6丁をまとめたセットを作っている動画と、その6丁セットで上空に向かって発砲している動画を公開していた。

2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ロシア軍によるウクライナへの攻撃やウクライナ軍によるロシア軍侵攻阻止のために、攻撃用の軍事ドローンが多く活用されている。

2022年10月からロシア軍はミサイルとイラン政府が提供した標的に向かって突っ込んでいき爆発する、いわゆる神風ドローンの「シャハド136(Shahed136)」、「シャハド131(Shahed131)」で首都キーウを攻撃している。2023年7月になってもロシア軍によるイラン製軍事ドローン「シャハド」での攻撃は続いている。またロシア軍はロシア製の神風ドローン「Lancet」でもウクライナの各地を攻撃している。

深夜や早朝に首都キーウだけでなくウクライナのあらゆる地域でイラン製軍事ドローン「シャハド」で奇襲をしかけてきている。ウクライナ軍ではロシア軍が「シャハド」で攻撃をしかけてきた直後からライフル銃やマシンガンで迎撃していた。

ロシア軍は大量のイラン製軍事ドローンでウクライナのあらゆる都市や軍事施設を奇襲している。上空の軍事ドローンは早期に検知してすぐに迎撃して破壊する必要がある。今回開発された「小銃6丁をまとめた迎撃セット」は銃1丁で迎撃するよりもスピードも速く命中する確率は高く効果的だろう。「必要は発明の母」である。

今回公開された動画での「小銃6丁をまとめた迎撃セット」は、地面に固定して発砲していた。他にもウクライナ軍はロシア軍のイラン製軍事ドローンを迎撃するために、専用車「移動式ドローン迎撃車」を開発して、アラート(警報)が鳴ると、標的付近まで専用車で向かっていき車やバンの後方部に設置している機関銃や地対空ミサイルで迎撃して破壊する「移動式ドローン迎撃部隊」もつくっている。

▼小銃6丁をまとめた迎撃セット

▼小銃6丁をまとめた迎撃セットで発砲

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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