【富士宮市】木花咲耶姫の父、大山津見神が祀られた『富知神社』はかつて浅間大社の場所に鎮座していた⁈
『富知神社』は、『不二神社』とも呼ばれます。
現在の浅間大社の社地が、かつては『富知神社』の社地であったと言われています。
古くから富士山と湧玉池を祀っていた『富知神社』の社地に浅間大社が遷座し、『富知神社』は現在の朝日町に遷されたのではないかと言われています。
場所は国道139号線を富士宮駅から北に向かい、和田とうふやさん辺りでY字路になっている道を左に曲がりすぐです。
15段ほどの階段を登ると、綺麗な水が流れる小川に架かる橋があります。
左側に手水舎と奥に『富知神社こども広場』があります。お父さんとボール遊びをしている子どもの姿がありました。
右側には由緒が書かれた木製の看板がありました。
とても広く、整備されています。
拝殿の左脇には『三峯神社』が祀られていました。
『富知神社』は山の神、田の神そして水の神である大山津見神をご神体としています。大山津見神は浅間大社のご神体、木花咲耶姫命の父でもあります。
ちなみに『富知神社』境内の中を流れる小川の行方を辿ると、浅間大社の境内裏に繋がっていました。
遷された経緯などは分かりませんが、娘(木花咲耶姫命)に良い場所を譲る父親(大山津見神)の心境だったのかなぁなどと勝手に思いを巡らせ、ほっこりした気持ちになりました。
また源頼朝が北条義時に命じて、『富知神社』に田を寄進したという伝説が残っています。
ひょっとしたら朝日町のこの場所こそが、源頼朝が寄進した田だったのかもしれません…
富知神社:富士宮市朝日町12-4
アクセス:国道139号線を富士宮駅から北に向かい、和田とうふやさん辺りの道を左折