【富士宮市】初冠雪と同じく昨年より少し遅い訪れ…バタフライガーデンにアサギマダラが飛来しています
富士宮市興徳寺敷地の一画に位置する『四季彩の森・バタフライガーデン』には、アサギマダラの好むフジバカマが植えられています。
バタフライガーデンは区画に分けて、それぞれのオーナーさんたちが整備などを行っているのだそう。
フジバカマをはじめ、色とりどりの花がバタフライガーデン内を咲き誇るのは多くの方々のご助力があってこそなんですね。
昨年はなかったのですが、鹿食害防止のためにバタフライガーデンの周りにビニールテープが張り巡らされていました。
昨年は芝川ギフチョウ保護の会の方がいて、アサギマダラについて説明をして下さったのですが、本日は不在で来場者アンケートと、アサギマダラについての説明や過去の写真のファイリングが設置されていました。
たまに翅に数字が書かれているアサギマダラをみかけることがあります。これはアサギマダラのマーキングで移動状況調査のために行われています。
ここバタフライガーデンでは、マーキングは禁止になっています。
アサギマダラは夏の暑い時期は高地に棲み、秋になると日本本土から海を渡り数千kmもの距離を旅すると言われています。
今年の夏、宝永山にトレッキングに行った際、アサギマダラが飛んでいる姿を見ることができました。
やっと秋らしい気候になってきたので、富士山から降りて来たのでしょうか。そう思うと、何か月ぶりかに友人に会えたような、そんな嬉しさを感じました。
フジバカマは秋の七草の1つで、花の色が藤色を帯び、花弁の形が袴のようであることから、その名がつけられたそうです。
現在では繁殖する場所も少なく絶滅危惧種に指定されています。
フジバカマには『ピロリジジンアルカロイド』という毒が含まれていて、雄はこれを取り込まなければフェロモン生成ができないため、フジバカマにアサギマダラが集まって来るそうです。
アサギマダラは、身体も水玉模様なんですね!
人間をあまり警戒しないのか、こんなに近くで観察することもできました。
他の蝶と比べてゆっくりと飛ぶアサギマダラは、忙しない年末にひとときのやすらぎを感じさせてくれました。
アサギマダラの出没時間は、午前中から午後の明るい日中。そしてアサギマダラを見られるのは、ここ数日間だけです。
貴重な瞬間と美しいアサギマダラを鑑賞しに訪れてみてください。
興徳寺境内『四季彩の森・バタフライガーデン』
住所:富士宮市下柚野431
アクセス:国道469号線を稲子方面へ、柚野公民館を左折。柚野中学校を越えてすぐ右側